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『もう会えない人を思う夜に』坂口幸弘・赤田ちづる(2024・ディスカヴァー・トゥエンティワン)

関西学院大学悲嘆と死別の研究センター・センター長 / 坂口幸弘先生、同センター客員研究員 / 赤田ちづる先生。
なんと世の中には悲嘆と死別の学問があるらしい。「グリーフケア」。私は放送大学生noterさんの記事を読んでこれを知りました。放送大学でも学べるようだ。

事件、事故、災害、自死、流産やペットとの別れ。
両親や伴侶の死。子供の巣立ちなんかも含まれるようですが、どれも皆、他人事じゃない。
この本では悲しみに対処するための28個のヒントが紹介されている。このヒントはパターンランゲージの手法を用いて先輩方の「体験知」を体系的にまとめたもの。リアルな集合知のようです。重み。
※パターンランゲージとは「たくさんの人が蓄積してきた経験を分析して実践的な対処法としてまとめること」。

この中で私が一番気になったのが『思い出の場所をどう受け止めるか問題』。思い出のぎっしりつまったあの場所この場所を、「悲しくてこんなトコ無理!」って思うか、「大切な場所」と受け止めるか・・・・。
喪失体験から日の浅いうちは、とてもじゃないがポジティブになど受け止められんだろう。だというのに、あっちもこっちも、生活圏内どこ行っても思い出の場所だらけ(涙)
知らないどこかへ逃走してしまいたくなりそうだ。

ーーー魚住先生、もしかしてこれも統合への試練のひとつでしょうか?

ただ今日を生きる。
無理をしない。
自分のことを大切に。

28コは無理だから3つほど覚えておこう。


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