
『ヤギと暮らす』今井明夫(2023・扶桑社)
可愛いっ。やっぱり可愛いよ、ヤギ!
ヤギの謎部位、肉ぜん。
顔の両横の首の根元あたりに出来る、肉のかたまり。片方だけできたり、まったくないヤギもいる。まだ謎が多い部位。
ヤギの眼
横長の瞳(瞳孔)が印象的だが、暗い所だとかわいい丸型になる。広い範囲が見渡せ、真後ろ以外360度に近い視野を持つ。
胃はよっつ。しっぽを振っている時は機嫌のいい時。りんごやメロンが好き(くっ、贅沢!)。
著者の今井先生は全国ヤギネットワークの世話人・・・・ヤギネットワークとは!?
ヤギの振興を図る団体とのこと。凄いっ。世の中、いろんな組織があるもんだねえ。
今年で81歳になられる今井先生とヤギとのおつきあいは、先生がお生まれになった直後からスタート。お父様がフィリピンへ出征している間、実家へ帰ったお母様の母乳が停止。先生はヤギのミルクで大きくなったのだそう。
ヤギのミルクって、今、ペット用ミルクとしての需要が高まっているのだそうです。犬などのペットは牛乳を飲むと乳糖不耐性やアレルギーを起こすことがあるらしいのですが、ヤギミルクは消化吸収が良くペットがアレルギーを起こすことがほとんどないらしい。なるほど、人間も飲めるハズです。そういえば、放送大学で人類学を習ってた時も家畜の章でヤギは初っ端から登場してたナ。ヤギは昔から人類にとって重要大切欠かせない家畜だったのです。たぶん。
ヤギのフンは牛糞より通気性がよくより優秀な堆肥となるそうで、ヤギ糞を堆肥にしたミネラル豊富な土壌であれば連作障害の心配がいらんらしい。
モノカルチャーやめてごっちゃごちゃの寄せ植えにして、更にそこへヤギを放てばより土が肥えそうですネ。
雌の子ヤギ1頭のお値段3〜5万円。わんこより全然お安い。
子ヤギを母ヤギから離して人口哺乳で育てると親子詐欺が可能になるようですヨ。元々人懐こい動物であるらしいのですが、特に「日本ザーネン種」がフレンドリーなのだとか。
本気の飼育を目指したい人にオススメの本。