今度こそ会いに行きます。山口県岩国 錦帯橋
くろしおが行く18きっぷの旅。
前回の記事は岩国にたどり着かず、それまでの寄り道noteになってしまいました(汗)
乗り降り自由なので、寄り道もできちゃう18きっぷ。
これからも春、夏、冬と発売されると思いますので、寄り道した尾道での滞在時間や尾道観光後、岩国までの到着時間を紹介しておきます。参考にしてもらえると嬉しいです。
まず、大阪から尾道まで。
そして、尾道を観光した後に乗車した電車はこちら。
尾道滞在時間はおよそ3時間40分でした。ちなみに18きっぷは1回分2410円なので、大阪~尾道止まりでも充分元は取れます。
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さて、くろしおは尾道から一駅先の糸崎駅で下車し、岩国行きの電車を待ちます。
ちょっと時間があるので、改札を出てみよう。
「糸」や「崎」の山へんが特徴的でおもしろい。昔の書き方なのかな?
そして、山陽本線と言えばやっぱり黄色の車両。瀬戸内の豊かな海に反射する陽光をイメージしてこの色にしたんだって。
ちょっと雲が多くて
陽光が発揮できていない?
そして、これはくろしお旅になくてはならないもの。
もうそろそろホームへ。やっとお目見え 「岩国」 。3番乗り場に来る電車に乗ります。
乗車する電車が来ました。
ちょうど乗り込んで窓際の座席に座ったら観光列車 etSETOra(エトセトラ)が向かいのホームに。
エトセトラを見送り、私を乗せた電車も岩国に向けて出発です。
乗った車両は転換クロスシートなので快適。ちょっとウトウト。
(でもくろしおは、在来線はロングシートのほうが好きだったりします)
ん?ここはどのあたり?
岩国まで、まだ59kmだって。
電車に揺られて広島駅までやってきました。
いろんな車窓を楽しみながら到着しました!
ここ岩国駅には錦川鉄道※と言う、山口県の清流錦川に沿って運行している路線があって、岩国駅舎内の0番線から乗ることができます。
※こちらは残念ながら18きっぷでは終点錦町まで乗れません。18きっぷで乗車できるのは川西駅まで。
写真右端に停車中。緑色のラッピング電車が錦川清流線です。
今回これには乗らないので、ここから眺めるだけに᠁ホームまで下りて行くと乗りたくなるから(苦笑)
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気を取り直して、宿泊するホテルと錦帯橋バス乗り場は共に、西口にあります。
とりあえずホテルへ。お世話になるのはここです。
決め手は大浴場があるから。フロントの方も親切でよかったです。駅からも近くて便利でした。
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さぁ、錦帯橋へ行きましょう!
この時間から行くのは夜のライトアップを見に行くためです。
平日と週末ではライトアップの仕様が違って、週末のほうがたくさんのカラーで錦帯橋を照らしてくれます。
バス乗り場は駅の真ん前。すごく分かりやすいです。そして、錦帯橋行きバスはおおむね10~15分間隔で運行しています。
バス停のところにはこんなものも。
岩国駅から錦帯橋まで少し離れていて、バスで20分ぐらいかかります。
ついに来ました。錦帯橋です。
鵜飼の準備をしているようです。
ここは鵜飼も有名なんですね。
ちなみに、橋の通行料は310円(往復)。岩国城に行くためのロープウェイとのお得なセットもあるようです。
ここからは様々な錦帯橋を紹介します。
このままの勢いでワープ!
次の日の錦帯橋も紹介します。
ここに来たら裏側を眺める時間を作って下さい。木材同士が複雑に組み込まれた橋の仕組みに、ここでも美しさを感じます。
橋を渡り終え、しばらくすると雨が降り出しました。でもこの雨が錦帯橋の姿を、また一段と美しくします。
写真では伝えきれないかもしれませんが、雨に打たれて橋が艷めくのです。
2日間、錦帯橋に時間を費やしました。それぐらい魅了される橋です。
ところでこの錦帯橋。どうしてここに、このように造られたのでしょうか?私もなにも知らずに1日目はただ “橋を見る” だけでした。
少し時間を戻します。
それは1日目の夜のことです。
岩国での夕食はこちらでいただきました。
岩国駅と宿泊したシティービューホテル、つぼら寿司の位置
ホテルからめちゃ近です。
ここは、お寿司と炉端もやっていて、中に入ると左側にお寿司、右側は炉端焼き。どちら側の席に座っても両方オーダーできます。
食事の写真を撮るの下手くそだなぁと、いつも思う᠁(汗)
錦川で採れたカニで出汁をとっていると教えてくれた、カニ味噌汁がめちゃくちゃ美味しかった。
食事をいただきながらカウンター越しに炉端を担当している店のおじさんと会話が弾み 「今日、錦帯橋に行ってきました。でも明日も見にいこうと思ってます。」と言ったら、明日も見に行くのなら᠁と、錦帯橋はどうしてあんな形をしているのか、お話しして下さいました。
☆ 錦帯橋が架かっている錦川は全長130km。昔は岩国城を守るため錦川に橋を架けるのを許されたのは、このひとつだけだった。
☆ そのひとつの橋でさえも様々な工夫が施されていて、敵陣が攻めてきたときに少しでも城に到達する時間を稼ぐために5つの山を作り、中3つは太鼓のように設計した。
☆ 太鼓橋の頂点に行くためには小さな段差が幾つもあって、わざと人が歩く歩幅のリズムが崩れるように造られている。(これを踏まえて歩くと、なるほどー!となります。歩きにくいのです。)
☆ 10kgほどの荷物を背負って太鼓橋を越えようとすれば重心が後ろに傾き、ひっくり返りそうになるのだとか。そのような角度で造られているそう。(昔の人はみんな背中にたくさん背負って歩いてましたもんね。)
☆ そして、錦帯橋の裏側がどうしてあんな仕組みになっているのか。。。
頑丈にするため?川が氾濫したときに流されないようにするため?どれも違います。
☆ 錦帯橋があのような木の組み合わせによって造られているのは、“壊しやすくするため” なんだそうです。
敵陣が攻めてきて、どうしようもなくなった時、裏側の組まれた木を一本抜くと抜かれた太鼓橋が崩れる落ちるように精工かつ緻密に何本も木を組み合わせて造られたのだそうです。
お城や殿様を守るために、あらゆる知恵を絞り出して完成したのが、この錦帯橋なんですね。
お寿司を食べてる手も止まりました。話しに釘付けでした。
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良いお話しだった。ほんとよかった。岩国に来て、錦帯橋に会い、「お腹空いたしここにしよー」 と入ったお店で、こんなに美味しい食事と、日本人の何かを守るための執念や愛を感じる話しを聞けて。
錦帯橋は大事なものを守るために造られた愛のかたまりなのかもしれません。
くろしお
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