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資格を持つといいところ。

やぁ、よく来たね。今日こそ来ると思ってたんだよ。え、毎日来てるって?

最近、商談がそのまま記事のネタになってる感がある。
深掘りして聞きたいから、営業そっちのけで相手の社長の苦労話とか、今後の展望とか超聞いちゃう訳。

結果的にこれで成約することもあるし、紹介してくれることもある。
私のしてることって、営業じゃなく取材だね。ついでに契約も拾っちゃうよ。なーんて。

宅建士。


私、地味に宅建士の免許を持ってるんだよね。

令和3年度の宅建試験。
ちょっとしたことで、取っちゃおうと。

期間3ヶ月、YouTubeで出るとこを集中的に教えてるチャンネルがあって、そればっかり勉強して試験に臨んだら合格出来たって話。

範囲多いし、難しい問題絶対解けないからね。
傾向を調べて、毎回出るところを押さえておけば言い回しを変えてその問題が出てくる。

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「落とす為の試験の傾向を理解する」とYouTubeのセンセが言ってたね。
毎回似たような問題でも間違える人は間違える訳だよ。

私の受けた時は、受験者数209,749人で合格者数37,579人。
合格率は17.9%。

マークシート4択で50問だね。
結構厳しい時期の試験だって聞いてたけど、合格率はまだ高い年度みたい。

今回はそんな宅建業界のお話だよ。

中国人経営者。


J氏は人通りの多い繁華街近くの路地にあるビルに事務所を構える経営者。

中国出身で日本に来てから既に20年以上となる。
独特な話し方ではあるが、日本語はもちろん堪能だ。

司法書士の知り合いN氏の紹介で引き合わせられた。

中国系の企業あるあるなのかもしれないけど、業務が手広い印象がある。

エステ、マッサージ、デジタルサイネージ、民泊、化粧品物販。
そして昨年からスタートしたのが不動産業という。

だだっ広い事務所にポツポツと置かれたデスク。
持ちビルなのかな、随分と持て余している感がある。

今回は知り合いの司法書士、N氏の紹介で会うことになる。

宅建業法。


知り合いに宅建士の先生はいませんか。

そういうくだりで紹介をされた時から察してはいた。
恐らく、今回の紹介。素人だな・・・と。

予想通りの展開だけど、J氏の会社の専任の宅建士が違う所で働きたいという状況だそうな。

代わりの宅建士が見つかるまでは在籍しているが、見つかり次第辞めるので早めに次の宅建士をさがしてくれ。ということ。

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ちなみに賃貸や売買を行う不動産事業者を宅地建物取引業者。
通称、宅建業者という。

大体が不動産協会というハトかウサギのマークの協会に入会し営業をする。
未加入でも営業は可能だが、結構な額の保証金を法務局に供託する必要がある。

これをもって宅建業者を名乗ることが出来る訳だが、5人に1人は専任の宅建士を常勤で雇う必要がある。

この宅建士が辞めてしまった状態が一定期間続くと、宅建業者としての資格を喪失。仕事が出来なくなってしまうのさ。

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本来、代表者が宅建士の資格を持っていることが一番安全なんだけど、一応難関資格と言われているだけあって落ちる社長さんも多い。

エステ業界畑出身のJ氏は資格を持っていないので、他者に在籍してもらっていた訳。ちな、私の合格した年に同じ試験を受けたそうな。

不動産取扱となると、買い手と売り手の知識に差がありすぎる上、高額なものが多くなる。そこで買い手保護ということで、宅建業者に制限をかける為の法律が宅建業法って訳。

専任にはなれません。


対面するや否や、専任の宅建士になってほしいとお願いされる。
もちろん在籍報酬は保証しますという話。

ただ、私は私の会社の代表取締役。
他社の専任になろうとしても、免許権者(都道府県など行政機関)から登録時に弾かれてしまう。

業界柄、退職者も多いため専任の宅建士を雇いベンチに引っ込めて所属している体裁で営業をしているという宅建業者も多い。

代表が自ら資格保有者であれば問題ないのに、ここが人任せって企業多いんだよね。宅建士が変わる度に看板入れ替えてたら高くつくので、出来れば定着してくれる人がほしいのが本音。

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契約書を交わす際に読み上げる「重要事項説明」は宅建士が、宅建士証を提示し読み上げる義務がある。

ちなみにこれは専属所属でなくとも、宅建士であれば出来る専売特許業務。
ここだけ、私を呼んで仕事を依頼するという内容ならまだ現実的。

どうあれ、結構厳しい法律でがんじがらめな宅建業だけど、グレーな運用をしている企業も少なくないらしい。

あと、中国語話せんし。

見つかったら罰せられると言われているのに、一線を超えた取引をする企業だってあるくらい。営業時に話を盛るなんて日常茶飯事さ。

代理を探そう。


J氏には事情を伝え、代わりのフリーな宅建士を紹介することにする。
詳しくないだけで、事業はしっかり回っているし変な会社ではなさそうなので、付き合いはしてみたいと思ったね。

まぁ、宅建業者たるもの宅建業法の基本は知っときなさいとも言いたいところだけど。

宅建士資格を持っているだけで、求められる事も多く、一度取れば生涯有効な超強力な権利だ。更新は5年に一度必要だけど。

あまり不動産業としてお付き合いは出来なさそうではあるが、色んなビジネスをしているJ氏はどこかで取引が出来る可能性が高い。

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J氏は若い頃に化粧品物販系の仕事をしており、在庫を仕入れる仕事や人を多く雇う仕事のデメリットを熟知している。

まだまだ属人的な仕事で回しており、業態がアナログなものも多いため、IT要素を加えたら大きく改善出来る余地もある。

中国系企業はどう繋がってるのかよく分かんないけど、妙に羽振りがいい人が多く、異様に人脈が広い。

華僑の教えとやらかしら。

これから。


正直なとこ、J氏とは付き合いも浅いし全貌もあんまし見えてない。

単純に宅建ネタで話が盛り上がったことと、尋問の末いろんなビジネスの苦労や人脈の広さは引っ張った次第ではある。

民泊もコロナが明けて、本格稼働をしようということでビルなのに電気給湯器を二台準備していた。
泊まれる設備化を進めている。

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昨今、中国人が異様に歩き回る街になった地域で、民泊施設も図抜けて多い。こうやって、色んな中国系企業の人が場所づくりしていってるんだなとつくづく思わされる。

日本、このままじゃだいぶ侵攻を許してしまうような・・。
なんて一抹の不安を持ちながらも、ビジネスに繋げたいと思う次第。

今度ランチ会食に誘われたので、案件でも拾ってこよ。

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ここまで見てくれてありがとう。

楽しんでもらえたら最高です。
いつも来てくれることの感謝を禁じえない今日この頃。

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それでは、また。

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