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好きを仕事にする前に┃「仕事を選ぶ」or「自分を変える」

最近

「好きなことを仕事にできていいね!」

と言われると、素直に答えられないときがあります。

最初は口先でも「幸せ者やわ~」とか言っていたけど、言葉にした瞬間、自分はなにをいっているのだ、と。

マガジン「Re:ゼロイチ」でも書きましたが改めて言っておきます。

ぼくの生業は、ダンサー。

それと、ラジオ、モデル、役者。

いわゆる ”エンタメ業”です。

そして電子タバコのVAPEショップ経営、情報サイトの運営をやっています。

他にもちょこちょこさせていただいておりますが、その話はいったん置いておきます。

すべては「好き」からはじまっています。

のはず、、、

それでは本題。

「好き」と「仕事」は全然違う


”好きなこと”に対価が発生して、生活ができ始めたのは21の時。

お金もらるのか!ラッキー!

くらいの気持ちで、それを仕事にしようとは思っていませんでした。

趣味の延長なので。

次第に現場が増えていき、1件1件に責任を感じるように。

「来週までに、動画で12曲覚えておかなくちゃ、、、」

「この仕事したいから、資料つくっておこうか、、、」

気が付けば、”好きなこと”をするために”やりたくないこと”を沢山やっていたのです。

1:9くらいの割合で、負担を抱えながらやっている自分がいる。

あるときから

○○「好きなことを仕事にできていいね!」

わい「幸せ者やわ~(あれ、好きなことだけじゃないぞ?)」

いつからかぼくは、好きなことをしてるつもりになっていたのです。

好きなのは間違いないけども、、、

責任を感じることは至極当然のこととして、一体いつからやりたくないことも”好きなこと”としていたのだ?

好きなこと = 仕事

って言っていた自分は、本当にそう思って言っていたのか?

「仕事を選ぶ」or「自分を変える」


例外を除いて、大体の人間が「好きを仕事に」と考えたときに、それを仕事にする環境作りとプランを構成します。

なので、

一般論で言うと「好きなことを仕事にするには、やりたくないこともやって当然」となります。

本当に好きなことだけをして収入を得るには、2パターンあると考えました。

「仕事を選ぶ」もしくは「自分を変える」

この二択かと。

すでに仕事を選べるだけの量があるのは、キャリアを積んできた人間。

それか飛びぬけた能力と人徳、人脈と他の何かを兼ね備えた人間ではないかと思っています。

残念ながら、、、

いや、そんな人間スペシャルすぎるので、さすがに念は残りませんが、自分は無意識のうちに「自分を変える」ことをしていたのだと気づきました。

おそらく、大体の人間がそうだと、クロノは思っています。

好きだけでやっていける仕事を待っているより、自分を変えて、今ある仕事のすべてを”好き”になる方が圧倒的に楽なのです。

知らず知らずのうちに楽な方を、というか合理的な方を選んでいた自分がいました。

好きなことを仕事にしてるつもりの人間は、嫌な作業も”好きなこと”と思い込みたくなりがち


そうなると、本当の”好き”が迷子になってきます。

自分が好きなことってなんだっけ?

考えれば考えるほど「感情の源を探す作業」というマイナスをゼロに戻す思考が脳を支配します。

答えはわかっているのですが、今まで嫌なことも”好きなこと”と思い込んでいたクセが邪魔して、素直に受け入れることが難しくなってきます。

わかってはいるけど、わかってしまうのが嫌なのです。

好きなことだけをしていたいから。

すごくわがままで図々しい思考回路ですよね(笑)

そうやって何十年もいきてきたので、いきなり脳の回路を変えられないのです。

もはや、ギャンブルやドラッグと同じ現象。

行きたくない会社に、生活のためと言って毎日、通勤ラッシュにもまれているサラリーマンと同じかもしれません。

結局、今していることすべてを「好き」にしてしまう方が、幸せなのかと思ってしまうときがあります。

自分を変える方が楽なのだから。

我慢が美徳


この人間は「我慢」という名の自制心によって生きられているクロノは考えています。

「我慢が美徳」

という言葉がありますが、「美徳」単体の意味はこうです。

ほめるべき、うるわしい徳。人として望ましいりっぱな心のあり方や行い。

昔の人が言うのだからそうなのでしょう。(クロノは古人ひいきが激しいです)


人間と一番近いDNAを持った昆虫をご存知でしょうか?


アリです。


彼らは集団意識で生きています。

そして行動パターンや役割分担も、社会と非常に似ており、過去にアリから人間の法則が見つかることが何度もありました。

彼らに「我慢」を制御する能力が備わっているかは知りませんが、皆文句言わず(口がないだけ、は屁理屈)それぞれの役割をせっせと果たします。

なにが言いたいのかというと、人間も集団意識で生きているのです。

当たり前のことをあえて言います。

一人じゃ何もできません!!

この時点で、支え合っていかなければ生きていけない生物なのです。

ぼくの好きな言葉でもある「自己中心的利他」

自分が好きなことだけやっていると、いつかはそれを「いいね!」といって寄り添ってくれる人たちが現れる。という意味です。

ただ、集まってそれが仕事になると話が展開されます。

仕事 = 必要とされること

なので、相手の期待にこたえなければ成立しません。

ここで、「やりたくない!」「めんどくさい!」とか言っていると、なかなか仕事にはならないでしょう。

どこかで自分の欲を我慢して、「好き」を立たせる。

これが「好きを仕事にする」ということなのではないかと。

なので、いやなことを無理やり好きと思い込むことではなく、先ほど述べた「好きなことを仕事にするには、やりたくないこともやって当然」という一般論が、今回のことに関しては、正解に近いかもしれません。

「我慢」があるから仕事ができ、世界の歯車は回るのです。

「我慢が美徳」


この言葉には沢山の意味と道理があると思いますが、古人たちは ”我慢をして自分の役割を果たす”ということが集団として生きていく人間には必要不可欠なことと捉え、それを ”人として望ましいりっぱな心のあり方”としたのでしょう。

「我慢をすることがカッコいい」

ではなく、

「我慢をすることで集団生命体として歯車の一部になる。それでこそ立派な人間」

ということなのでしょう。

最後に


最後まで読むと、「なんや、結局奴隷やないかい!」と思う方もいるかもしれませんが、ロボットになるわけではなく、自我の節度をわきまえないと、全員が好きなことだけやっていると社会が回らず、結局自分が損をするということです。

何を思っても結局は集団生命体ということです。

「好きなことを仕事に」を実現するにはまず、好きなことをできる環境と歯車づくりからです。

人のためになり、需要が生まれるように、面倒なこともしなければなりません。

偉そうに言ってもやっぱり、

今やっていることを好きになること、つまり「自分を変える」が一番楽です(笑)

だが、

クロノは、

今日も明日も

歯車を作ります。。。



追伸
好きが1ミリもない、生活のためだけの仕事は今すぐやめて、楽しくできる人にその席を譲るべき!!


今回も最後まで拝読いただきありがとうございました!


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