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【認知症ケア】言葉を操るスキルを鍛える

今日気になった記事はこちら

私の母は認知症だ。
アルツハイマー型ではなく前頭側頭型認知症。
多くの人は聞き慣れない認知症の名前だと思うが、要するに前頭葉と側頭葉が萎縮してしまうことにより社会的な行動ができなくなるという症状が出るもの。
母の場合は「病院で大声を出す」とか「暴言を吐く」といった行動を取ってしまうことが多い。

*母のことについてはこちらから

前頭側頭型認知症でなくても認知症の人は怒りっぽいのだ。

「認知症の人は怒りっぽい。なぜなら、脳の機能が衰えているからだ」……などと書かれた書籍、ネット記事はたくさんあります。でも、それって本当でしょうか?
上記記事より引用

母も時々怒ることがあるし、何より外でも声のボリュームが抑えられなかったり時間や家族の都合を無視してどこかへ連れて行ってほしいと大騒ぎすることも多い。

その度に家族は「静かにして!」とか「今は出かけられないでしょ!」とつい強めの口調で諭してしまう。
でも「なぜ母はこのような行動を取るのか?」について考えて声をかけたことはあまりないかもしれないと気付かされた。

人が行動を起こすとき、その背景には必ず「気持ち」があります。認知症があっても、人は人です。認知症の人が行動を起こすときにも、背景には何らかの「気持ち」があったはずなのです。その「気持ち」を想像してみると、おばあさんが怒り出した理由も見えてきます。
上記記事より引用

母がなぜ大声を出してしまうのか?
どうしてでかけたくなってしまうのか?
母の気持ちを考えることができればその理由が見えてくるのかもしれない。

つまり職員は、おばあさんを「否定」してしまったのです。声をかけた職員には善意しかありませんでしたが、おばあさんは自分が否定されたと感じたので、「おかしい」「くやしい」「つらい」といったネガティブな気持ちになり、だから怒りだしてしまったのです。
上記記事あより引用

誰だって「否定」されることは嫌なんだ。
悲しいとか悔しいという気持ちになる。
それが認知症だとうまく表現できないので怒るとか大声を出すという行動につながってしまうのだと思う。

だからなるべく母を否定しないように言葉を選んで話しかけるようにしている。母の言動をみて可愛らしいなぁと思って笑ってもそれが馬鹿にされているように聞こえたら途端に表情が暗くなるのを何回か見たので笑い声にも気を付けている。

かける言葉をほんの少し変えるだけで、怒らせずにすむ
上記記事より引用

記事内にもこのような言葉があった。
確かにちょっとした機転を利かせれば母を悲しませることなくうまく誘導することができるのだ。

外に出かけようとしている時は
「こんな時間に外に行かないで!」と言うのではなく
「お茶が入ったから一緒にお菓子食べよう!」と誘導する。

着替えてほしい時は
「こっちのほうがステキよ」と声をかけてみる。

母は頑固だし、前頭側頭型認知症には常同行動といってその行動をしないと気がすまないという症状もあるので声掛けをしても一回ですんなり切り替えてくれないときも多いが大抵は成功する。

もっともっと言葉をうまく使ったり機転を利かせられるようになればもっともっと母が快適に暮らせるようになる。

もちろん、認知症という病気に目を向けるのは大切です。しかし同時に、

「この人は今、どんな気持ちなんだろう?」

と考えてみる姿勢がないと、「適切な関わり」はできません。
上記記事より引用

母は認知症である前に私の母でもあるのだ。
認知症だから何もわからないのではなく、心の奥底では「恥ずかしい」とか「悔しい」という気持ちを抱えているはず。ただそれがうまく表現できないだけ。

なにかその人が恥ずかしくなるような問題が発生しているとき、その人が認知症じゃなかったらこっそりうまいこと伝えるはず。
認知症だからって大声で間違いを指摘していいはずはないんだ。
恥ずかしくなるようなことを直接言われたら誰だって嫌だもの。

母が認知症であることは考えずにうまく母とコミュニケーションを取るためにもっともっと言葉や言い回しをうまくできるようにしたい。

こういう記事をもっとたくさん読んでいい例をまとめておこう。

私は絵を描いたり何かをデザインしたりというセンスは乏しいが、文字を書く・読むことは好きだ。
言葉を操ると言うと少し大袈裟かもしれないが私は私の得意分野で母をケアしていこう。

そういえば母も本を読むのが大好きだったな。
文字でのコミュニケーションならスムーズに行くかもしれない。

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