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【映画メモ】湯を沸かすほどの熱い愛【#27】
2016年に公開された映画だそうです。勧められて見てみました。完全なヒューマンドラマで、こういうお涙系は見ないと決めていたのですが、最近はちょくちょくと見ています。
あらすじ
死にゆく母の熱い想いと、想像もつかない驚きのラストに、涙と生きる力がほとばしる家族の愛の物語。
銭湯「幸 さちの湯」を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと出奔 し銭湯は休業状態。母・双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら、娘を育てていた。そんなある日、突然、「余命わずか」という宣告を受ける。その日から彼女は、「絶対にやっておくべきこと」を決め、実行していく。
家出した夫を連れ帰り家業の銭湯を再開させる。
気が優しすぎる娘を独り立ちさせる。
娘をある人に会わせる。
その母の行動は、家族からすべての秘密を取り払うことになり、彼らはぶつかり合いながらもより強い絆で結びついていく。そして家族は、究極の愛を込めて母を葬(おく)ることを決意する。
テーマが大きく2つあるように思いました。1つ目は、宮沢りえが演じる双葉さんの強さ、ギバーとして人に与えることで周りを幸せにしていく底抜けの明るさの効用です。現代では、自分だけ良ければ良い、損得しか考えてない、人の悪口ばっかり言ってるような人も多いし、不平不満を垂れ流しているような人も増えているので、そのアンチテーゼのように感じました。
2つ目は、家族は血縁ではない、もっと大きく考えて、コミュニティは血縁とは関係なく、縁故的でもなく、作り上げていくものだということです。ネタバレになってしまいますが、結局、双葉さんは誰とも血は繋がっていませんし、旅先で出会った松坂桃李も一緒に住み始めて、2人の娘もお母さんが違って・・・でも、みんな双葉さんの努力というか、魅力というか、明るさというか、みんな繋がって仲良く家族以上の絆ができています。
双葉さんが癌で弱っていくところの演技がすごいです。本当に生命力がなくなっていっているように見えるし、宮沢りえ大丈夫なの?って心配になるくらい弱っていきます。
見終わった後は、不思議と元気がもらえました。なんか、すかっとするというか、吹っ切れるというか、頑張ろうって気持ちになった映画でした。
おわり
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