【映画メモ】ジャンヌ・ダルク【#66】
解説は映画.comさんより
なぜかこの映画は好きで、もう10回以上は見ています。この映画の後は、すっかりアクション俳優になって、バイオハザードばっかり出ているんですが、『フィフス・エレメント』とか、この『ジャンヌ・ダルク』のミラ・ジョボビッチも結構好きです。もちろん『The 4th Kind フォース・カインド』も大好きです。
ジャンヌダルクが活躍したのはほんの2年です。1429年に初めてオルレアンに行って、オルレアンの乙女と呼ばれるようになって、1431年には処刑されます。たった2年の出来事ですが、歴史を変えるような影響力がありました。とも言えますが、果たして本当に歴史を変えるような影響力があったのでしょうか。歴史の流れは、誰かが何かをしたからといって簡単に変わるようには思いません。その時々の偶然の積み重ねが歴史で、それを後世の人が意味づけしたり、利用したりしているだけなんじゃないかと。それを必然と言えば必然ですし、偶然と言えばただの偶然のように思います。ジャンヌもそういう、歴史の流れに翻弄された一人だと思って見ています。
この映画のヤバいところは、それはどう見てもジャンヌをただの精神病患者みたいに描いているよね?という一点に集約されるような気がします。告解への異常なこだわりとか、神?を相手にした自問自答とか。映画.comさんでは「ジャンヌの良心」と書かれていますが、キリストのような神のような人物をどうとらえるかで解釈は変わるでしょう。ダスティン・ホフマン、良い仕事してるな~。
中世貴族が出てくる映画と言えば、バンサン・カッセルももちろん出演しています。彼が演じてるジル・ド・レはめちゃくちゃカッコよく描かれているのですが、歴史上のジル・ド・レは結構ヤバい感じの人なので、そっちの映画も作って欲しいです。
映画ではジャンヌの子供時代も描かれていますが、中心は後のシャルル7世への謁見から火刑までです。この間わずか2年です。イエス・キリスト自体の布教期間が3年くらいと考えると、ジャンヌの2年は長かったのか短かったのか。
おわり