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【映画メモ】ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人【#69】
解説は映画.comさんより
18世紀フランスで59年間にわたり在位した国王ルイ15世の最後の公妾ジャンヌ・デュ・バリーの波乱に満ちた生涯を映画化。
貧しいお針子の私生児として生まれたジャンヌは、類まれな美貌と知性で貴族の男たちを虜にし、社交界で注目を集めるように。ついにベルサイユ宮殿に足を踏み入れた彼女は、国王ルイ15世とまたたく間に恋に落ちる。生きる活力を失っていた国王の希望の光となり、彼の公妾の座に就いたジャンヌ。しかし労働者階級の庶民が国王の愛人となるのはタブーであり、さらに堅苦しいマナーやルールを平然と無視するジャンヌは宮廷内で嫌われ者となってしまう。王太子妃マリー・アントワネットも、そんな彼女を疎ましく思っていた。
「パリ警視庁 未成年保護特別部隊」「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由」の監督としても知られる俳優マイウェンが監督・脚本・主演を務め、ジョニー・デップがルイ15世を全編フランス語で演じた。シャネルによる衣装提供やベルサイユ宮殿での大規模撮影により、豪華絢爛なフランス宮廷を再現。
ジョニー・デップが出ていてびっくりしました。映像が美しかったです。
デュ・バリー夫人と言えば、『ベルサイユのばら』とか『イノサン』とかソフィア・コッポラの『マリー・アントワネット』とか、あまり良い描かれ方をしていないものを見ていたので、そういう先入観を持っていましたが、この映画を見てすっかり見方が変わってしまいました。
知的だったという部分を分かりやすくするためか、本当だったのかは分からないのですが、映画の中では知的好奇心の旺盛な読書好きな少女で、時間があれば本を読んでいるような描かれ方をしていました。
マイウェンという女優が演じていましたが、絵画とは全然似ておらず、ちょっと微妙な感じがしましたが、マリー・アントワネットを演じたポーリン・ポールマンがあの絵画のマリー・アントワネットにそっくりすぎてビックリしました。
映画はルイ15世が亡くなったところで終わってしまいましたが、史実としては最終的にシャルル=アンリ・サンソンに処刑されます。彼の手記には「みんなデュ・バリー夫人のように泣き叫び命乞いをすればよかったのだ。そうすれば、人々も事の重大さに気付き、恐怖政治も早く終わっていたのではないだろうか」と残っていて、ごくごく普通の感覚を持った女性だったのではないかと思いました。
ルイ15世も、彼女のそんなところが良かったのかもしれませんね。
おわり
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