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【読書メモ】絶対に挫折しない日本史(古市憲寿)【#8】

著者が日本史を無理矢理に要約していくれているので引用します。

 約4万年前に日本列島に訪れた人類は、長い間、おおむね平和な生活を送っていた。しかし約3000年前(紀元前10世紀頃)からコミュニティが発達し、戦争も増えていく。そのような元祖「戦国時代」を経て、3世紀頃には列島を緩やかに支配する王権が生まれていた。7世紀、彼らは最高権力者を「天皇」と称し、国号を「日本」と定める。この列島が一つにまとまろうとした時代を「古代」と呼ぶ。
 だが「古代」は理想が高すぎた。12世紀頃から「天皇」「上皇」「貴族」「武士」「寺社」など複数の権力が併存する「中世」へと時代は移っていく。中央の力が弱まったこともあり、地方が発達した時期でもある。16世紀の戦国時代を経て、17世紀から再びこの国は緩やかにまとまっていく。
 そして19世紀後半から西洋から導入した思想や技術を用いて、本格的に国家が一つにまとまる。一般に「近代」と呼ばれる時代だ。大きな戦争には負け、数え切れない犠牲者を出した。しかし列島史上、例を見ない経済成長を遂げ、豊かな人が増えた時代でもある。

このような、おおまかな「まとまる→崩れる→再びまとまる」という視点で日本史全体を概観した後に、コメ、神話、土地、家族と男女、未来予測、戦争と平和、歴史語りという7つの軸で7回日本史を見直していきます。しかも古市さん特有の語り口で。

全体を読むと8回も日本史を繰り返したことになるので、一度読んだら忘れない日本史以上に、記憶に残ると思います。日本史をもう一度学び直したいなという人だけでなく、違った角度で日本史を見直したい人にもおすすめです。

終わり


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クロネコ@太極拳から学ぶ会
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