【映画メモ】ゲットアウト【#14】
まず、黒人がどういう存在であるのかということを知っている必要があります。それを知らずに見てしまうと、面白さは半減です。だからと言って「Black Lives Matter」をきちんと知らないといけないかというと、そういうことでもありません。いわゆる歴史的に、アフリカ系アメリカ人が奴隷として連れてこられた黒人の子孫であることや、アメリカの南部地域では『風と共に去りぬ』でも出てきたように黒人奴隷を使用人として使ってきたというようなことをぼんやりとでもいいので知っておくといいでしょう。そして、現代でも黒人の人々は不当な暴力にさらされていることは重要なポイントです。
解説は映画.comさんより
最初から、主人公のクリスは黒人であることを気にしています。そのあたりのニュアンスはちょっと難しいです。
ローズの家族の過剰な歓迎は、最初は、僕らは差別しないよ!というアピールのように映るのですが、少しずつ違和感を感じます。クリスが感じるのではなく、見ている僕たちが感じ始めます。何か変だと。
ローズの母親に、一瞬ミルトン・エリクソンが頭をよぎります。ミルトン・エリクソンは催眠療法家の精神科医です。Wikipediaから引用しますが
という風に、何でも利用して、魔術師のように催眠療法を行ったそうです。一説によると、観察眼が鋭く、首にある頸動脈の動きから相手の心拍数を数えることができたというエピソードがあります。
ストーリーが進むにつれて明らかになっていく狂気と、明かされていく秘密が、伏線の回収に次ぐ回収で、あっという間に終わってしまいました。
最後の最後に、伏線回収の大どんでん返しがあります。え~!最初のアレがあるからここは騙されるだろう~。って。それは見てのお楽しみです。
おわり
ゲットアウトに対して、ゲットインという映画もありました。
どんでん返しとしてはエスターも面白いです。
面白い映画はいっぱいあります。
この記事が参加している募集
頂いたサポートは、とてもモチベーションになっています。新しい記事を作る資料費として、感謝しながら有意義に使わせていただきます。 気功・太極拳を中心とした健康と、読んだ本について書いています。どちらも楽しんでいただけると嬉しいです。 サポートしてくれたあなたに幸せが訪れますように!