「経済大国日本」石橋叩き過ぎて他国に取り残されちゃうよ問題。第二弾
前回のタイに続き日本がこの先安泰とは言えない状況になっています。
その兆候が出ているのが中国です。
ではどのようなことになっているのか。
最後までお読みになっていただけると嬉しいです。
それではいきます。
・爆買いブームは下火に
かつての高度経済成長期、約19年間好景気が続きイッキに「経済大国日本」と言われ続けて半世紀がたちました。
手先が器用な日本人ならではのモノづくりは、国内を豊かにすると同時に海外にも高クオリティな製品がウケて中国人の「爆買い」が誕生しましたね。
爆買いの経済効果は2015年で約1125億円。円安も相乗効果になり中国人の財布の紐は緩みっぱなしです。
ですがそれ以降は円高傾向と関税の引き上げによって爆買いブームは下火になりました。
しかし羽振りがいい中国人は日本の観光にも興味があるので観光とサービスと製品にお金を落としてくれていました。
・中国Z世代の国内需要の増加
Z世代。いわゆるジェネレーション世代の若者は好んで国内生産された商品を買っています。
例えば中国製の化粧品は以前では
日本製や海外ブランド=高品質で安心
中国製品=粗悪品でダサい
という概念は中国のZ世代にはなく、むしろ率先して国内製品(中国製)を選んでます。
彼女らは
「中国製の方が安く、品質やセンスも日本製より断然いいと思います」
と語っています。
そこには中国のインフルエンサーを起用した広告、SNSでの製品の知名度を高め、あっというまに若い女性の虜にしました。
すでにネット通販では日本製や欧米製の売上を凌駕するほどになっています。
国内製は化粧品だけにはとどまらず、中国の元体操選手が立ち上げたスポーツブランドのシューズ。コンビニで人気の高級アイス。映画やドラマといったエンターテインメントまで広がっています。
このように国内製品を支持する若者が急激に増えている。そこには中国が中心となっている販売形式があります。
・ライブコマース
ライブコマースとは
ライブ動画を配信をし商品を紹介して購入をしてもらう形態です。
視聴者は配信者に直接質問をしたりできるため臨場感を得ながら商品を購入できます。
SNSの有名なインフルエンサーやテレビタレントが起用されることもあり、コミュニケーションを直接とりながら購入できることから、テレビショッピングをもっと現代版に合わせた形がZ世代の中国人を爆発的に増やしました。
日本企業も中国市場でライブコマースやSNSに注力していますが、猛烈な勢いで変化する中国市場に追いつけないのが実情です。
・親世代からZ世代へ
北京在住の21歳の女性はこう語ります。
「これといったイメージは持ってないですが、日本の化粧品はお母さんが数年前に初めて日本に行って、大事そうに買って帰ってきたことを覚えています。確かに品質はいいかもしれないけれど、中国製は品質がいいだけでなく、デザインもカッコいい。目鼻をくっきりさせるアイテムが豊富に揃っていて、SNSでも気軽に美容部員に相談できる。私の場合、国産ブランドのほうが性に合っていると思います」
30代以上の親世代はかつて
「日本製品は高品質で安心、安全、世界的にも評価が高い」
ですがZ世代はそのようなイメージは全く持っていないです。
彼らは自らの意思で中国製品を選んでいるため、今では「日本製は選択肢の1つでしかない」ということです。
日本製を今でも好んで買っている中国人の年齢層はZ世代より少し上の層が中心となり、特にベビー用品や日用品です。
対してZ世代はアパレル、食品、趣味というこだわりが強いものが中心です。
自分がいいと思った物をとことん好きになり、追求するといったオタク的な精神と行動をとっています。
そんな彼らのハートをガッチリキャッチするのが中国の新興メーカーの経営者たちです。
彼らはZ世代の年齢に近く、すでに豊かな中国環境で育っているために、欧米への留学経験もあり世界のトレンドを常にキャッチしてマーケティングを展開しています。
生産工場も世界各国が「世界の工場」と言われていた中国に集まることで、自然と彼らにもノウハウが蓄積され品質向上に寄与していると言わています。
まとめ
いかがでしょうか
中国人は日本から大量の炊飯器をお土産に持って帰っている場面をテレビで見たことありますよね。
彼らは日本の炊飯器で炊くとお米が美味しく炊けるといって中国製品を信用していませんでした。
ですがトータルのGDPでは日本に迫る勢いなのに自国に自信を持てず日本への僻む気持ちを持っていたことでしょう。
今のZ世代の若者は「日本製品より中国製。デザインや品質も中国製のほうがずっといい」と無邪気に、そして本音で語る姿に日本企業の危機を覚えることになりました。
今こそ日本が抱える問題はグローバル化と情報収集と思います。
日本のスマートフォンのインフラも整わないまま、中国がスマートフォンをいき届いていない地域に格安で普及をさせれば、英語が苦手な日本人はあっという間に取り残されてしまいます。
日本だから大丈夫という概念はとっくに終わりを迎えています。
今こそありとあらゆる手段をスマートフォンで探して見てはいかがでしょうか。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
第一弾のこちらの記事も読んでくださると嬉しいです。