再生土づくりと枝豆 魔女暮らし日記 2021.8.25
もう夏はどこかへ行ってしまったのだろうか。
日差しが暑くて起きるということがなくなった。
そのかわり、わたしの朝がちょっとだけ遅くなった。
目覚めるとだいたい7時半。
時計ではなく太陽に起こしてもらってから、季節によって起床時間が微妙に変わることがわかった。
案外、サマータイムは理にかなってるのかもしれない。
さて、早いものでもう9月になろうとしている。
秋は畑の作業が大忙し。秋の種まきは9月から。
苗を植え始めるのもだいたいその頃になる。
温暖化の影響で年々日本の夏が厳しくなっているが、これはハーブが育つ環境にとってもあまりよろしくない。
ほとんどがヨーロッパの涼しい気候が得意だからだ。
まあそれでも最近は品種改良で適応させたものも多いから、楽しむぶんには問題ないのかもしれないけど。
たとえばラベンダーのコモン種などは夏を越せない。
わたしのやり方がまずいのかもしれないけど、夏は日陰で管理しても枯らしてきた。
またシーズンに新しい苗を買って育てるのだけど、枯らしてしまうのは心苦しい。
長年ハーブを育ててきて思うのは、ハーブがいちばんいい時期が5〜6月だと言うけれど、わたし的には秋〜冬〜5月なんだよなあ。
いちばん生き生きしていて、緑で、静かに凛としていて、害虫もそんなにいない。
うちはビニールハウスがあるからだが、2月頃の室内気温5度〜15度くらいは、ハーブパラダイスなのだ。いちばんいい状態な気がする。
なかには宿根草といって、地上部が冬枯れするハーブもある。
エキナセアやモナルダなどだ。それらも春近くなると新芽がでてくるので株分けする。
それはそれで地面の中で生き生きしているんだよなあ。
ということで、わたしは今猛烈に秋育てに期待している。
もしかすると春育てよりいいのではないか。
そこで来たる秋作戦に向けて土作りを開始する!
夏を越せなかった諸君の健闘をたたえ土は再生しようと思う。
ヒソップちゃん。結局枯れた。原因は雨による根腐れ。
また新しい苗を植えて、そのときは君の好きなアルカリ土壌にするから…。
3種類ある薔薇のうち、アップルローズだけ枯れてしまった。
これは菌なのか根腐れなのかわからないが、やむなし。
上段奥のイングリッシュラベンダーが夏越せなくて枯れる。
何回やっても何回やってもエアーマンが倒せないつらみの歌に似てる。ほんとリーフシールドください。
さて、これらの土をかき集めて根っこを除去する。
そのあと黒いポリ袋の中で土をふるいにかけて、細かい根の髭部分を取り除く。大きい土や木などは土壌改良剤なので、これは使う。
要するに根だけ取り除いていくこと小一時間…。
ポリ袋4袋ぶんが完成。
そこに水をたっぷり入れて、土を湿らせ口を閉じ、内部温度60度以上になるようにして1週間置いておく。
これは炎天下に置いておけばいいわけだが、今週は涼しいのでダメかも。
なにをしているかというと、蒸し焼き状態にして殺菌殺虫消毒をしている。
菌はもちろんだが、土の中に虫の卵なども結構あるから、これはだいじな作業だと実感している。
来週からのお日様に期待して、とりあえずこのまま放置しておく。
それできたら、再生土のもとを入れて完成。つまり土に栄養を与える。
燻炭やぼかしや乳酸菌を入れてもいい。
魔女畑ではどの材料もあるので、臨機応変で土づくりをしている。
鉢植えに関しては、これで十分かなと思っている。
露地では広いので、燻炭などそれぞれ撒いて作っている。
ところで前回、枝豆もぎの日記を書いたが
「枝豆もぎってなんですか?」という質問が届いたので、こんなんです。
こうやって枝豆を枝からもぐ。
おわかりの通り、大量なのだ。
うちは家族が休みの日にこれを手作業でやっている。
「うわー。こんなんやる時間もったいない。買えばいいじゃん!」と思う人が多いと思うけど。
枝豆の畑ってこんなかんじで雑草が多い。(猫車にのっているのは雑草)
だから農家さんは除草剤使うと思う。
YouTubeでも除草剤をばんばん撒く農家さんのチャンネルが多い。
それを否定するわけじゃないけど、やっぱり除草剤、殺虫剤などの化学薬品を使わないほうが甘くて美味しい野菜ができる。
そしてその味を知ってしまっているので、買った野菜は美味しくないと感じるのだ。
体にいいからという理由はたしかにあるけど、それよりも美味しさを貪欲に追求しているうちの家族。
簡単に手に入るから、美味しいものも簡単に手に入るとは限らない。
いろんな土地で、いろんなものを食べてきた。
感動したのは、関鯖の刺身や青森の港飯、信州のお蕎麦などそこに行かないと食べられないものばかり。
そういうものは茹でただけとか、蒸しただけなど、簡単な調理と味付けで食べた方が美味しかったりするのもいい。
キャンプ飯やサバイバル飯が美味しいのもそこで、やはりかけた手間が美味しさに直結するのではないか。
そしてこういったものは鮮度が命。
枝豆も、すぐに茹でた方が甘みがあって美味しいのだ。買ったものはいつ採れたかわからないし。
便利な世の中になることはいいことなのだが、それでできた「暇」をどう使うかが問題だ。
暇を仕事に極振りする人もいれば、趣味に極振りする人もいる。
わたしはたまたま「魔女しごと」に極振りしているというだけ。
どこに割り振ってもいいと思うのだが、暇を弄ばず、ほんとうの意味で自分に投資する時間に充てられたら最高だと思う。
今日も善い一日を。
植物を育てるうえで土づくりは重要だが、わたしが目指す魔術・魔女術では、ハーブを材料とする道具が多いうえに、そのエネルギーが自然であるかどうかが関わってくる。
こういうマジカルオイルの材料にハーブが使われる。
今日、朝起きたら顔の上でなにかうごめくな、と思ってつまんだものが、あおむし君。
ぴえんぴえんぴえん!絶叫
ど こ か ら 来 た !
(実際は、「あば、あばば…あば…あ…ば……あば…」しか言えてない)
そんなことがあっても、逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだと言い聞かせ。虫も土も仲間だと思うことにしている。
あおむし君は刺さないからまだいいほう。
アマプラでシン・エヴァがでていた!
4時間耐久できるかな。ミッドサマーも見なきゃ。