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基本に立ち返る
① 円150円、1年ぶり安値
欧州経済はインフレと景気後退が同時に進む「スタグフレーション」に陥る可能性があり、中国経済は不動産問題に揺れる。「相対的な米国の強さはこれまでにないレベル」(JPモルガン証券の斉藤郁恵為替ストラテジスト)
なんかこういう緊急事態的な状況になると、色々と探りを入れたくなって難しく考えてしまいがちだけど、シンプルにアメリカが強いっていう、もう前々からずっと分かってたことに尽きるんだなと、改めて言われてみて我に返りましたにゃ。
別の記事「【ポジション】輸入企業、円高期待に見切り」では、今年は円高に振れると予想してた企業が痺れを切らして少しでも安くドルを調達しようと指値買いに動いているそうにゃ。こうした実需の面から見ても、たとえ介入があったとしてもそう簡単に円安の流れは変わりそうにないにゃ。
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② 「実質金利」米が突出
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このグラフを見てちょっとびっくりしたんだけど、去年の初め頃までは日本が一番実質金利が高かったんですにゃ!(しかもプラス!!)
まだその時は今ほどインフレになってなかったから当たり前っちゃ当たり前なんだけど、こうして改めてグラフにしてみると周回遅れ感が半端ないですにゃ。こういったファンダメンタルの面から見ても円安基調は変わらなさそうにゃ。
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③ 植田日銀半年、近づく出口(上)物価2%へ揺るがぬ信念
ある日銀関係者は「優柔不断ではない。過去に政策変更で経済を冷やした経緯もあり、判断に時間をかけているだけだ」と説明。「目標達成を確信すれば一気に動く」という。
手をこまねいているようにも見える日本だけど、行く時は行く構えでいるそうにゃ。とりあえず需給ギャップも解消されてデフレ脱却への条件が満たされつつある中で、最後の決め手はやっぱり賃上げが続くかどうか。来年の春闘の動向次第では来年の3月までには政策修正もあるとかないとか言われてるそうにゃ。
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