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 血糖値とインスリン

 血糖値の上昇、下降

 さて、前回、血糖値というものは血中のエネルギーであり、その量が食事のタイミング等で増減することを確認しました。今回はそんな血糖値の増減について、ホルモンの観点から話していきます。

 ホルモン

 人間は体の中でさまざまな化学変化を起こして、生きるのに必要なエネルギーや代謝物を得ています。この化学変化は全て「代謝」と呼ばれるもので、人間の生活を支えているのは前述の通りです。そしてその代謝に欠かせないのがホルモンという触媒です。「待ってほしい、触媒ってなんなのさ」、と質問はないでしょうか。触媒というのは、「それ自身変化しないが、化学変化の効果を高めるもの」です。少々触媒の定義とはずれますが、簡単な例を挙げると、「木が燃える」という変化に対して「酸素を供給する」触媒的な要素が入り込むと「よく木が燃える」という結果が生じます。反応を迅速化、正常化させるものが触媒、ホルモンです。

 インスリンというホルモン

 インスリン。一度は耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。恐らくそれは、今回のイメージにもなっている糖尿病、という文脈の中で、ではないでしょうか。この糖尿病に関してはまた別の機会に詳しく説明することにして、今回はインスリンに着目していきます。このホルモンは「血糖値を下げる」ホルモンです。つまり、糖という小さな物質をもっと大きな物質や複雑な構造に組み替えるのを手伝うものです。

 インスリンと血糖値

 こうして食事ごとにインスリンが放出され、血糖値は一定の範囲に収まるように調節されます。糖尿病というのはその機能に不順が生じるものです。人間は血糖値を一定に保って生きているのです。

 まとめ

 ホルモンというものは代謝を助ける。インスリンというホルモンは人間の体内の血糖値を下げる働きを助ける。そうして一定の血糖値で人間は生きている。

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