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「雑草魂」ってスポ根ドラマっぽくてちょっと古臭いですか?
ドラマ『不適切にほどがある』見ていますか?
昭和と令和のギャップをおもしろおかしく描いたドラマです。
阿部サダヲさんの演技はもちろん、脇を固める役者さんたちも、それぞれが個性を発揮していて金曜日の夜をほっこりさせてくれるんですよね。
昭和と令和のギャップといえば「雑草魂」という言葉も、今の価値観に照らし合わせると「スポ根みたい」と言われるのかもしれませんね。
そもそも雑草魂とは、
雑草がコンクリートを破って成長してくる様子を、人から見れば不遇な状況を言い訳にせず、強い意志とエネルギーを持った人に例えた言葉
なぜ、この言葉が思い浮かんだのかというと……。
カメラを持って外出する機会が増えると、街のなんでもない風景に目が行くようになりました。
そんなある日、ブロック塀の隙間から咲いているタンポポ。そして、その横に生えている名前も知らない草を目にしました。
きっと、こんな風景から先人は「雑草魂」という言葉を思い浮かべたんだなと思ったんです。
雑草魂……僕は好きです。周りから言われるよりも、自分を鼓舞するために胸に秘めておきたい言葉です。
さて、雑草という言葉で、あと2つ思い出した言葉があります。
まずはアメリカの哲学者でもあり詩人のラルフ・ワルド・エマーソンの言葉です。
雑草とはなにか?
その美点がまだ発見されていない植物である
「まだ」という言い回しが、雑草の中の可能性を信じているようで、いいですよね。
次に朝ドラ『らんまん』のモデルとなった牧野富太郎の言葉です。
雑草という名の草はない
この言葉には「どんな草花にも名前があり、役割がある」ことを意味しています。
だから僕は、心に雑草魂を秘めている人は「自分の魅力を発揮しよう」「自分の役割を果たそう」と努めている人なんだなと思います。