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自分に合わない本に出会ったら⋯。選書の良し悪しもひとつの読書体験
買った本があまりおもしろくなかった。あるいは途中で読むのをやめてしまった経験はないでしょうか?
せっかくお金を払ったのだから「もと」を取りたいと思うのは人間の性ですよね。
でも、ベストセラーでさえ賛否が分かれることを考えれば、自分に合う、合わない本があるのは自然ではないでしょうか。
だから、もし自分に合わない本を選んでしまったとしても、それは失敗じゃないって思うんです。
僕自身も「楽しく読めないな」とか「難しくて進まないな」と思う本に出会ってきました。
本屋さんで付けてもらったカバーを外すことなく本棚に収まったままの本が何冊もあります。それでも、失敗だと思ったことはありません。
たくさんある本の中から「自分に合わない本」を見つけたという読書体験が、次の本を選ぶ基準をつくるからです。
野球ではストライクかボールかを見極めることを選球眼と言ったりしますよね。
自分の好みの本なのか、そうでないのか。読書における選球眼を磨くためには、ボール球(=合わない本)をどれだけ見たかが重要なのではないでしょうか。
「せっかく買ったのに」とは思わない
読んでみて「思ってたのと違うな」と思ったときは途中でやめることも選択肢のひとつです。
そう感じながら無理やり読み続けると、楽しく読めなくなるからです。
もちろん「もったいない精神」をモチベーションに最後まで読み切るっていう力技もありますけどね😂
でも、無理はいけません。
一度閉じた本でも、また読みたい、読んでみたいと思うときがきます。そのときまで待つのもありです。
たとえば、びっしりと細かな文字が詰まった本や、繰り返し読んでも内容が入ってこない本。
こういった本は時間や心に余裕があるときのほうが読めます。また、別の本に触れて知識が増えると案外すんなり読めたりもします。
さながら、気が合わないと思っていた同級生でも、面と向かって話してみたら意外と気が合うって感じです。
本そのものは変わっていないけれど、自分自身が変わったことで「自分に合う本」になることがあります。
本との出会いをあきらめないで!
たとえ今、目の前にある本が「自分に合う本」に変わる可能性があったとしても、楽しく読めないなら放り出してしまいましょう。
その代わり、ほかの本を探してみませんか?
日本で出版される本は年間約7万冊。1日200冊も本屋さんに入荷されます。
だから、1冊の本が合わなかったとしても、本を手に取るのをやめないでくださいね。
本屋さんには、まだ見ぬ魅力的な本が眠っています。あなたが本との出会いをあきらめなければ、きっとかけがえのない1冊に出会えますよ😆