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黒田研二
2021年1月1日 08:26
第25回 そして検定当日!(2)「では、これからプルークボーゲンの検定を開始しまーす」(ドキドキドキドキ)「ゼッケン16番の方、どうぞー」(ドキドキドキドキ)「黒田くーん、どうしましたあ?」「うおりゃあああああ、アックスボンバー!」「それはプルークボーゲンじゃなくて、ハルクホーガンの必殺技ですね。ふざけてないで早くスタートしてください。……黒田君? なにを食べてるんですか?」「うーん
2021年1月2日 08:17
第26回 運命の合格発表「では、これからシュテムターンの検定を開始しまーす」(ドキドキドキドキ)「ゼッケン16番の方、どうぞー」(ドキドキドキドキ)「黒田くーん、どうしましたあ?」「パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ」「それはシュテムじゃなくて、じゅげむですね。ふざけてないで早くスタートしてください」「♪あんたこの頃、嫁入りしたではないかいな。嫁入りし
2021年1月3日 06:13
第27回 思いがけない初仕事 3月某日。 夢にまで見た合格通知を手にして、これでようやく平穏な日々が訪れるのかと思いきや、まだまだそんなことはなく、翌日は早朝から車を飛ばして、この冬お世話になったスキー学校へと向かいます。 合格の報告とお礼の言葉を伝えるほかに、実はもうひとつ大きな目的がありました。 今週末には、クラブ対抗戦が控えています。そう、このエッセイの第3回でも紹介した──毎年、僕
2021年1月4日 06:57
第28回 クラブ対抗戦、迫る「神様、お願いです」 天を仰ぎ、ひたすら祈り続ける僕。「フォーメーションの練習ができる期間は、あと1日しか残されていません。天気予報によると、明日はかなりの確率で雨らしいのですが、どうか神様の力で晴天にしていただけないでしょうか?」 すると突然、空から七色の光が舞い降りてきて、「ふぉっふぉっふぉっ」「ああっ! その声はもしかして」「ふぉっふぉっふぉっ」「も
2021年1月5日 08:17
第29回 決戦のとき クラブ対抗戦当日。 スキー学校の宿舎から直接やって来たメンバー3人と合流し、リフト運行開始と同時に練習スタート。こんな早くから頑張っているチームは、僕らだけです。「よっしゃあ。負けないぞおっ!」 気合いを入れて滑り出したまではよかったんですが、前日の雨でカチカチに凍ったバーンに足を取られ、いきなり転倒。うわっ。縁起悪っ! ここしばらく、春のやわからい雪の上でばかり滑っ
2021年1月6日 07:58
第30回 スキーショップにて ありゃりゃりゃりゃ。 3月に行なわれた準指導員検定やクラブ対抗戦の顛末を書いているうちに、いつの間にやら季節は春を過ぎて夏になっちゃってましたか。 結局、2004-2005シーズンは通算50日、雪山へ出かけました。リフト券や交通費、宿代などすべて合わせて、1回のスキーでかかる費用は大体1万円から1万5000円。ということはこの冬に使ったお金の合計は……考えないこ
2021年1月7日 05:43
第31回 苦しまぎれのボツネタ集 ぐぎゃああああああ。 すみません、すみません。長編原稿の〆切が目前に迫り、のっぴきならない状況となっております。 そんなわけで、今回の「下手の横スキー」はよっぽどさぼっちまおうかとも思ったんですが、いやいや、このエッセイを毎回楽しみに待ってくれている全国8人の読者(をを。このくらいの数字だと、ギャグになってないな。なんだかものすごくリアル)に申し訳ないと考え直
2021年1月8日 10:52
第32回 ザウスの思い出 このエッセイを毎回楽しみにしてくださっている全国7名の皆さん(前回より1名減った)、こんにちは。 昨日、ようやく新作長編を脱稿し、喜びのあまり力みすぎて、脱肛となった黒田です。うーん、誰かひっこめて、ひっこめてええええ。 しかし、梅雨どきだっていうのに、メチャクチャ暑いですな。 今の時期にこれだけ暑いってことは、夏本番になったら軽く100℃を超えて、そこら中のもの
2021年1月9日 09:20
第33回 2002年夏NZ旅行記(1) 旅行会社から、「ニュージーランド・スキーツアー」の案内パンフレットが届きました。 大雪原の写真を見て、にっこりうっとりぽわわわ~ん。 いいなあ。出かけたいなあ。 真夏のスキーなんて、サイコーの贅沢。今すぐにでも申し込みたいところですが、残念ながら先立つものが……。うーん、人生そうそう甘くはありません。今年の七夕は、短冊に「もっと売れろ! ってゆーか買え
2021年1月10日 07:43
第34回 2002年夏NZ旅行記(2) 9月2日(月) ニュージーランド・スキーツアー3日目。 いよいよ、今日からスキーレッスン。 だけどその前に、どうしてもやっておかなくちゃならないことがあったんです。 トイレへ駆け込み、なるべく細長いう×こが出るよう、力加減をコントロールしながらリキみまくる僕。 そう! 南半球では、とぐろが逆巻きになるはず。せっかくニュージーランドまで来たんですか
2021年1月11日 06:04
第35回 2002年夏NZ旅行記(3) 9月4日(水) ニュージーランド・スキーツアー5日目。 今朝も午前6時起きで待機してたってゆーのに、天候不良でヘリスキーは中止(涙)。チャンスはあと2日しかないんだぞ。本当に体験できるのか?(どきどき) そんなわけで今日は涙を拭き拭き、カドローナスキー場へ。クイーンズタウンから車で90分。サザンレイクスキーエリアの中で、もっとも安定した雪質と積雪量を誇
2021年1月12日 07:48
第36回 2002年夏NZ旅行記(4) 9月6日(金) ニュージーランド・スキーツアー7日目。 スキーを楽しめるのも今日が最後。ああ、もうこれっきりなのね、と寂しく思っている我々を励ますかのように、朝から雲ひとつない快晴の青空が広がりました。 一昨日出かけたカドローナスキー場で、渡辺一樹&伊東秀人両デモによる、ちょっと風変わりな講習。その名も「ものまね王座決定戦レッスン」。 一緒に講習を受
2021年1月13日 08:27
第37回 数字クイズ さて、皆さん。今日は算数のお勉強をいたしましょう。 では早速、問題です。『47、191、365、2000』 これらの数字に共通していることとは、一体なんでしょう?「はーい、先生!」 ススム君、元気に手を挙げてくれましたね。では答えをどうぞ。「えーと、えーと……3サイズ?」 誰の3サイズですか? バスト47、ウェスト191、ヒップ365って、どーゆー体型なんだか、
2021年1月14日 05:58
第38回 愛・スキー博 はあ……。 ごめんなさい。まったくもって元気がありません。 今日中に、この原稿を仕上げなくちゃいけないっていうのに、こぼれるのはアイデアではなくため息ばかり。 原因ははっきりしています。「愛・地球博」が終わってしまったからなんですううううう(号泣)。 どきどきわくわくが山ほどつまった185日間でした。毎日、ネットやテレビで情報を収集し、モリゾー&キッコログッズをせ