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宴会はビジネススキルを磨く"ミニ・プロジェクト"。幹事1,000回超の経験から語る成長戦略

宴会やパーティーの幹事は、「面倒だから避けたい」と考える方も多いのではないでしょうか。実はこの幹事の経験こそが、ビジネスパーソンとしての総合力を高める絶好の機会なのです。今回は、幹事として1,000回以上の宴会を開催してきた経験から、宴会がいかに優れた「ミニ・プロジェクト」であるかをお伝えしていきます。

01 | 宴会の幹事でプロジェクトマネジメントが学べる

宴会の幹事とは、単に店を予約するだけの役割ではありません。実は、「ミニ・プロジェクト」とも言えるほど、プロジェクトマネジメントと似たスキルが求められる重要なポジションなのです。幹事の主な役割は下記のとおりです。

宴会の目的を明確にする
宴会には、「新しい人との出会い」「社内の親睦を深める」「ビジネスのつながりを作る」など、さまざまな目的があります。この目的をしっかり決めることで、宴会の方向性がブレにくくなります。

参加者のニーズを考える
誰を誘うのか、男女比はどうするのか、どんな雰囲気が適しているのかを考えることが大切です。参加者が楽しく過ごせる宴会を設計することが、幹事の腕の見せどころです。

会場選びと予算管理
宴会の雰囲気を決めるのは、会場のチョイスです。予算とのバランスを考えながら、目的に合った場所を選びましょう。飲み放題やコース料理の有無など、細かなポイントも事前に確認するとスムーズです。

スケジュール調整と当日の進行管理
日程調整やリマインド、乾杯の挨拶、席順決めなど、宴会を成功させるための準備が必要です。特に時間管理は重要なポイント。会がスムーズに進むよう、幹事がしっかりコントロールしましょう。

02 | 宴会の幹事をやることで身につく最強スキル

宴会の幹事を経験すると、仕事にも活かせるさまざまなスキルが身につきます。どれも、そのままビジネスの現場で活用できる実践的なものばかりです。

新規開拓力
ゼロから宴会を企画し、人を集める力が身につきます。魅力的な場を提供できるようになると、「また会いたい」と思われる存在になれるでしょう。

企画立案力
参加者のニーズを考慮しながら、会の目的を明確化し、それに合わせた企画を立案する力が身につきます。

予算管理能力
予算の設定から、会費の徴収、支払いまでの一連の金銭管理を通じて、収支管理の基礎が学べます。

交渉力
お店との価格交渉や席の調整、予約変更など、交渉が必要になる場面が多くあります。これらの経験を積むことで、ビジネスでも使える交渉力が向上します。

スケジュール管理能力
複数の人の予定を調整し、宴会をスムーズに進めるためには、スケジュール管理が欠かせません。仕事でも役立つ時間管理のスキルが磨かれます。

プレゼンテーション力
幹事は宴会の「顔」です。自己紹介や乾杯の挨拶などを通じて、相手に好印象を与えるプレゼンテーション力が養われます。

コミュニケーション能力
宴会を盛り上げるには、場の空気を読む力や話題作りのスキルが求められます。自然とコミュニケーション能力が高まり、人間関係を円滑にする力が鍛えられます。

03 | 宴会の幹事は「経営者マインド」を養う最高の機会

宴会を経営に例えると、幹事はまさに"ミニCEO"です。1,000件以上の宴会を主催してきた経験から断言できますが、宴会幹事は「経営者マインド」を養う最高の機会なのです。経営で言うと、下記のように置き換えることができます。

  • 人事 → 参加者の選定

  • 経理 → 予算管理

  • 営業 → 新規開拓・集客

  • マーケティング → 男女比・年齢・宴会のテーマ設定

人事部門に相当する参加者の選定と配置、経理部門としての予算管理、営業部門としての集客活動、マーケティング部門としての企画立案。すべての機能を一人で担うことで、経営者に必要な全体最適の視点が自然と身についていきます。

他にも、想定外の事態への対応力も鍛えられます。キャンセルが出た時の対応、予算超過の調整、盛り上がりに欠ける場面での軌道修正など、臨機応変な判断力が要求されます。これらの経験は、ビジネスの現場で直面する様々な課題解決にも直結するのです。

さらに、宴会が成功だったと言える基準は「また参加したい」と思ってもらえるかどうかです。この単純明快な基準が、実は非常に重要な意味を持っています。

ビジネスの世界でも、結局は「また一緒に仕事がしたい」と思われる人が成功します。宴会の幹事を通じて、この「また会いたい」と思われる魅力を磨くことができるのです。

まとめ

宴会幹事は、ビジネスパーソンとしての総合力を高める最高の機会です。面倒だからと避けるのではなく、自己成長の機会として積極的に取り組んでみてはいかがでしょうか。

次の宴会では、ぜひ幹事に立候補してみてください。宴会という"ミニ・プロジェクト"を成功させる経験は、きっと、あなたのキャリアに新たな可能性をもたらしてくれるはずです。

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