黒恵 魔梨
僕は大丈夫。僕にはできるはず…
ィャ。私はダメな奴だ。
頭が体が
どうも、こもっていて良くわからない。
真っ暗闇だ。
何も聞こえない。
こんなんじゃないのに。
寒さが身に染みる中、隣を見てみる
同じような奴らが…
目的地もないような雰囲気を纏いながら
ズラっと座っている。
さッと明かりが差して眩しい
目をあけると、彼女が立っていた
彼女と出会ってから
視界が色鮮やかになって、
自分の音なのか周りの音なのかメロディがやまない
彼女を通して職人と知り合いになった
たじろいでいる私に
彼は話かけてくれた
目は火をまとっているように荒々しいのに、四角い性格の親方に鍛えられたと、とろ火のように優しく笑う彼は丸い性格の様だ
私はあつくなった
彼の事を知り、私の事も知ってもらう。
知らないことを知る。
私とは住む世界が違う様に見えた彼
最初はこわかったけど…
私は、自分よがりだったのかもしれない。
少しでも触れると…
私は、胸が熱くワクワク高鳴って、暖かくてフワフワしてる。
これが私の感情。私なのだ。
私は生きている。
あの暗闇にいる時の私ではない
私は今、目玉焼きになった。
F n
…
ジリジリジリリぃぃぃぃ ポチッ
Fin
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