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使命感に突き動かされ継続できるビジネスを見つける方法〜RICビジネス編#1
起業は逆境と決断の連続です。
なかなか収益化できない。仲間に裏切られた。社会環境が急速に変わって必要とされなくなった。データが消えた。さぁ、どうしよう?
簡単ではない決断が訪れては、決めるたびにその都度新たな問題が立ち現れる。
どれだけ対策をしても、とにかく次から次へと想定外の事態が発生します。
思考を停止できるタイミングはなく、常に状況を把握し、考え続けなければなりません。
これが意外と難しく、そのため実は起業家にとって一番の課題は素晴らしいスキルやアイデアどうこうというより使命感を持ってやれることかどうかが大事だったりします。
強い使命感があれば、熱意を持続させられます。
今日は、あなたが継続できるビジネスを見つけるため起業前〜創業期にやるべきことを私の実例を交えながら紹介します。
<現状を変える力は喪失体験から生まれる>
世の中には、どんな困難にもめげない不屈の精神の持ち主に見える人たちがいます。
そういう人たちを見ていると、
「なぜそこまで繰り返し失敗しても続けられるの?」
「どうして他人の評価に心折れることがなかったの?」
と心の中でつぶやきたくなる人もいるでしょう。
いったい、何がこの人たちをそんなに強くしたのでしょうか。
意外かもしれませんが、「売れる確信があるから」「失敗しない自信があるから」というのは大きな理由ではありません。少なくとも私はそうでした。
じっさい、市場のデータや顧客の声だけに基づき、理性的に、理屈で判断して事業を選んだからといってとんとん拍子で上手くいくことは稀です。
では何が必要かというと、喪失体験から湧き出る現状を変える力です。
自分がその事業をやる根本的な動機が外的なもの(ブームに乗る、評価が得られるなど)ではなく、自分の感情が強烈に、それもネガティブな方向に動いた体験(=喪失体験)と紐づいている場合に人はかんたんには折れなくなります。
私たちはつい、出会いや学び、地位や報酬など何かを「得る」こと「獲得する」ことこそが人生を豊かにすると信じがちです。失うことはマイナスでしかないと考え、忘れようとしたり、自己否定の材料としたりもします。
しかしながら、深い喪失の体験は、心から大切だと思える何かがあることを教えてくれているのです。
<3つの要素が重なる領域を探す>
喪失体験は、なぜ起業するかを考える際に土台となるものです。
なので、どうしたら儲かりそうか、何ができそうかを考える前にまずは自分の人生を棚卸ししてみてください。
その際、ネガティブな出来事、ライフチャートを描いた時に谷となる場所を思い出すのは辛いかもしれません。突かれると痛いところに目をむけることになるはず。
ですが、そういった経験にこそ現状を変える力の源泉が眠っています。ゆっくりでいいので向き合ってみてください。
私の喪失体験は創業当初に夫を亡くし、3人の子供を女手一つで養っていかなければならず、子供たちや自分自身に向き合うことができない日々が続いたことでした。
だから、女性が自由に思いっきり働けるような社会にしたい思いが強かったです。
このようにぼんやりとでも自分が人生をかけてどうにかしたいと思えるテーマが見つかったら、それが逆境にも負けず戦えることに近いはず。
強い動機を持って臨めること(使命感)・したいこと・できることの3つが重なる領域にこそ、あなたが継続できるビジネスがあります。
私の場合だと、とにかくなんでも、介護や育児・家事などの代行を必要とするひとりひとりからの依頼を受けるところから始まりました。
こんな感じで周りの困っている人を助けるところからでいいです。役に立っているなと実感できることをなんでもやってみるとまた見える景色が変わってきます。
<日銭を稼ぎつつ、柱となる事業を特定する>
喪失体験から来る強い動機は、へこたれずに続ける力となります。
とはいえ、想いばかりでは事業を継続することはできません。キャッシュが回らなくなったらビジネスは試合終了です。
創業当初はまずとにかく日銭を稼ぐことをしなければなりません。
体温を乗せてやれるテーマを見つけ、できる(なんとかできそうな)ことをとにかくなんでもやってみる。この繰り返しでまずは日銭を稼ぎ生き延びることが大事です。
日銭を稼ぎつつなんでもやっていく中で、顧客のより深いニーズをつかめたり、自分にできることが変わったりすると思います。自分が本当は何がしたかったかの解像度も上がっていくでしょう。
その変化を認知しながら、柱となる事業を特定していくのが創業期の仕事です。具体的には、ペルソナの痛みを解決するのに必要な最小限の機能を持った事業を作ることです。
終わりのない仮説検証を繰り返しながら、自分がそれをやる強い動機を感じられ、継続に十分な資金を得られて、自分の強みを活かせることを探し続けるのが起業するということではないでしょうか。