朝顔とサツマイモを接ぎ木して芋アサガオを作る方法
2017年に続いて今年も朝顔とサツマイモの接ぎ木“芋アサガオ”の栽培をしてます。これまでに2回挑戦して失敗の中から分かったことをまとめておきます。
芋アサガオの作り方は意外に単純で、サツマイモの蔓の先に朝顔の芽を接着するだけです。サツマイモ・朝顔のタネ・道具類どれもスーパーやホームセンターで売られているものばかりで特殊な技術も必要ありません。とても簡単な割に見た目のインパクトがあるので、家の玄関やお店の入り口に飾ればとても目立つと思います (; ・`д・´)
では、さっそく芋アサガオの作り方です。
①サツマイモの植え付け(伏せこみ)とアサガオの種播きを同時に行います。時期は中間地であれば5月の中旬~下旬ごろです。早すぎても遅すぎても上手く育ちにくいので朝顔の種袋に書かれている時期を目安に行ってください。
サツマイモには極性という性質があって芽の生える位置が決まっています。植え付ける方向を間違えると写真手前側の芋のように下側から芽が伸びてきます(笑)
芋の上下が分からない場合は、一度横向きに植え付けて芽が伸びる位置を確認してから植え直してもいいです。
②サツマイモの蔓が20センチくらいに伸びてきたら接ぎ木という作業をします。サツマイモの蔓を作業しやすい長さに切って、その先端部分を縦に割るようにV字型の切れ込みを作ります。朝顔の方はV字に合うようにクサビ形に尖らせます。どちらも1センチ程度の切断面ができるようにしてください。切断面から白い樹液が出てきますがネバネバして作業の邪魔になるので水で洗ってからティッシュで拭き取ってください。
③切断面同士が密着するように注意しながら朝顔をサツマイモの切り込みに差し込んでテープや小型のクリップなどで確実に固定します。接ぎ木専用の小型クリップを使うのが理想的ですが、これは薬局で売っているニチバンの“和紙ばんそうこう”で代用できます。
④接ぎ木直後の朝顔は水分を吸い上げることができないので、透明な衣装ケースなどに入れて霧吹きで多湿を保ちながら切断面がつながるのを促します。気温が高いと朝顔が呼吸で消耗して枯れやすいので、レースのカーテン越しの半日影に置くか30度以下に冷房の効いた室内で管理します。萎れが激しい場合は霧吹きで保湿しますが傷口に水が付かないように注意してきださい。
⑤上手くいけば10日ほどで朝顔のツルが伸び始めるので屋外の日当たりの良いところで普通の朝顔と同様に育てます。
⑥朝顔の仕立て方(枝の伸ばし方)にはネットに這わせたり、支柱を立て行灯にしたりする方法があります。しかし肝心の芋が目立たなくなってしまうので、短く剪定してコンパクトに育てる方法をお勧めします。
こちら⇩のように1個の芋に色違いの朝顔を接いで楽しむこともできます。
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