ドミニカ人にナンパされた話
人間は、胎内から出てきた段階ではまだ「人間」ではなく単なる「ヒト」であり、言葉をもって世界を認識できるようになって初めて「人間」になる、と論ずる論説をどこかで見かけた。
しかし、わたしはあえてそれに異を唱えたい。
「人間」という生き物が真に「人間」となるのは、自分という個体の強み・弱みを把握したうえで、強みを武器とし、また弱みすらも武器とする術を身につけながら、社会で戦っていけるようになったときである。
わたし自身、齢30になって、最近ようやく「自分」という人間の全容が分かっ