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「日本舶用ディーゼル機関発祥之地」

今はなき、新潟鐵工所の工場で製造

★ジャンル【産業】
★場所 大田区蒲田本町1-1
★最寄駅 蒲田駅

★碑文
「大正八年七月工場建設(一九一九) 昭和五十一年十月まで(一九七六)蒲田内燃機工場としてディーゼル機関の製作 昭和五十一年十二月(一九七六)当工場を群馬県太田市へ移転」

★解説
 蒲田駅東口を出て右側にある大田区役所脇の道を進んでいくとまもなく環八の高架に出ます。下を潜るとURの蒲田本町1丁目団地があり、1号棟と2号棟の隙間をすり抜けた中庭にあります。この団地と南側の蒲田高校の敷地が新潟鐵工所の工場でした。
 新潟鐵工所は、1888年に新潟県で創立した日本石油の機械製造部門の会社として、1895年に新潟市で設立されました。1910年には分離独立した株式会社となり、1917年には本社を東京に移転します。
 翌1918年には日本初の石油精製装置を製作して日本石油に納入します。さらに翌年にこの蒲田工場で製作したのが国内初の船舶用ディーゼルエンジンでした。世界で最初のディーゼル船は1903年に作られたそうで、商業的には1910年ごろから実用化が済んだので、世界的にも遅れを取らない導入だったようです。
 新潟鐵工所はその後も船舶用ディーゼル機関や鉄道用ディーゼル車の製造で発展していきますが、2000年ごろから海外部門での業績が悪化。2001年には会社更生法の適用を受けて経営破綻します。事業部門は分割され、譲渡

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