「生コンクリート工場 発祥の地」
スカイツリーは生コン工場だった
★ジャンル【産業】
★場所 墨田区業平2-18-3
★最寄駅 東京メトロ、京成押上駅
これまでの23区発祥の地一覧
★碑文
「戦後、わが国のセメントが統制下にあった時代、昭和24年11月この地に日本で初めての生コンクリート製造会社が操業されました。それまでの施工方法に比べ、簡便で工事費が安価であることから、生コンクリートは道路・軌道工事を中心に急速に広まり、わが国の高度成長期を支えてきました。ここに生コンクリートの発祥の地を記念するとともに、今後も社会基盤を支えていくことを願い、記念碑を建立いたします」
★解説
押上駅から地上に出て、ソラマチの南側、北十間川沿いのスペースを歩いていくと右側の植え込み内にあります。
生コンクリートとは何でしょう? 要は固まってしまう前のコンクリートのことで、英語の「fresh concrete」を訳したものです。「本邦セメント工業発祥之地」でも書きましたが、コンクリートは産業革命以降大規模に使われるようになり、これを使った建築物が登場します。
この際、コンクリートは建設現場でセメントと水と砂利を練って作られていました。しかしこうしたやり方だと、適切で均一なコンクリートの製造が困難でした。また建設現場でコンクリートを作る場所、セメントや砂を保存するスペースも必要で、コンクリート作りの技術者も必要となります。
こうした不便を解消するために、管理された工場で配合したコンクリートを、固まらない状態で運搬して、現場では打設(流し込む)するだけ、という生コンクリート工場が考案されます。
こうすると前述の不便がなく、工期や工費が大きく節約できるようになり
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