「バレエ白鳥の湖 発祥の地」
全幕日本初演の稽古場所
★ジャンル【文化】
★場所 世田谷区松原6-12-11
★最寄駅 京王井の頭線東松原駅
★碑文
「白鳥の胸に抱かれて 夢 永久に」
★解説
京王井の頭線東松原駅の南西側、徒歩4、5分の住宅街に「貝谷バレエアカデミー 貝谷バレエ団」と入口に書かれたマンションがあり、その前にあります。
碑のタイトルだけ見ると、「ええっ! 白鳥の湖って日本で作られたの!」と思ってしまいますが(思わないか)、もちろん「白鳥の湖」はロシアのチャイコフスキー作曲で、初演は1877年、モスクワにおいてです。
ではこの場所は何か。戦後、日本のバレエ界を復興しようという動きの中で、東京に残っていた数少ないバレエ団が、協力して全幕バレエの上演をしようということになり、服部・島田バレエ団、東勇作バレエ団、貝谷八百子バレエ団が合同で「白鳥の湖」の全幕上演公演を準備します。
そこに上海で活躍していた小牧正英(こまき まさひで)らも加わり、1946年に東京バレエ団が結成されます。これは1950年に解散し、現在の東京バレエ団とは直接の関係はありません。公演は同年の8月に帝国劇場で行われ、当初公演期間を延長するなど大成功しました。
敗戦直後でもあり、出演者は衣装やシューズにもこと欠きましたが、幸いにも空襲被害を受けずに残っていた貝谷八百子バレエ団の稽古場で練習に励んだとのことです。それがこの場所なのです。楽譜などもなく、小牧が中国から持ち帰った楽譜を使いました。
つまり正確にいうならばこの場所は、「日本における白鳥の湖全幕初演の
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