![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66797627/rectangle_large_type_2_842798a702e4ba9715052b1f747ffde9.jpeg?width=1200)
好きな本
好きな本が増えるのはいいことだ。
何がいいって、発見と気付きができる。
心が安らぐ。
なんでもない時間が楽しくなる。
そんな訳で、近頃のお気に入りを数冊ご紹介。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
01.「工夫を楽しむ10人のゆとりを生み出す暮らしの回し方」
図書館で見かけ、私の生活に深い憧れと影響を与えた一冊。
これを機に、生活を見直して“モノ”へ対する意識を高めた。
主に、日々使う道具の手入れである。
革小物、木で作られた物、植物、掃除、日々の生活に根ざしたモノたち。
すべてをきちんとこなすのは疲れてしまう。だから、ほどほどに、でも定期的に取り入れていくのだ。身の回りを整えることは、自分にすべて返ってくる。
普段の生活のなかに、好き。いい。が増える。
そうすると、気持ちがずっと楽になるのだ。
02.「おべんとうの時間」
なんてことはない、そこで働き生活を送る人々を、お弁当を通して覗いた記録である。
最初に思ったことは、"なんてことはない他人の日常"がこんなに楽しいなんて。ということ。
"なんてことはない"というが、人は誰かの特別であると気付かされる本だ。
そのお弁当は、誰かの為に作られたものである。
それは体と心を満たす、特別な存在であると同時に、人と人を繋げる窓口になっている。
普段、何気なく口にしているものの視点を変えれば、そこに自分の生き方がグッと詰まっているのだ。
まさに、生きることは食べること。である。
03.「旅と料理」
雰囲気が好きだ。
この本の雰囲気が好き。
透明感のある文章に、地に足のついた丁寧な暮らしぶりが伺える写真。食事とのエピソード。
自分にはない、食への思い入れがそこにはある。
本から、そこにある著者の気持ちを伺い知ることができる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
…と、最近の傾向がえらく分かりやすいラインナップになってしまった。ちょっと前、いや今でも、剣と魔法の世界が大好きだし、安楽椅子に腰掛けた探偵も好きだ。宇宙船で旅をするアンドロイドだって。
なんだって、楽しいと感じられるものは好きだ。
お気に入りの“シナ”というのは何であれ、定期的に手に取り、自分を落ち着かせてくれるモノだ。
それは人生を豊かにしてくれることに繋がっている。
そして、その“好き”のストックが増えると、それだけ“自分を大切にする時間”が増えるのだ。
その時間は色んなことを理由に目を瞑っていた、自分の心の機微に耳を傾けるきっかけになるかもしれない。
好きな本も年月とともに、今の自分に合わせて変わってくる。
生きることは、一つどころに留まらず、常に揺蕩い移ろうものであると思う。
もの同士が触れ合うことで、全ての事象は始まるのだ。何事も、臆せずに選び取るべきである。
いかなる結果を引き寄せようとも、それが自分の生なのだから。
そんな訳で、自分は本を手に取り、その頁を捲る。そこに広がる世界は、まだ見ぬ世界であるのだから。