私の星を考えた〜本のひととき〜
「満月珈琲店の星詠み」望月麻衣・(画)桜田千尋
noteを散歩中に、本書の挿絵を描かれた桜田千尋さんの画集の紹介記事を見つけた。
作中に登場するスイーツがとても美味しそうで。タイトルを連想させる深い青色の背景も心が落ち着いた。
著者が桜田さんのイラストからインスピレーションを受けて書かれた物語とのこと。
「満月」「珈琲」「星詠み」
どれも魅力的なキーワードばかり。
満月の夜だけ、京都の街中に突如現れるトレーラーカフェ・満月珈琲店。
自分からは注文ができないシステムで、店側が「あなたにぴったりのメニューを提供する」仕組み。しかも運んで来るのは猫だ。
精巧な着ぐるみなのか、本物か。会話もする。不思議でたまらないけど満月の下で起こること。いつのまにか受け入れている。
西洋占星術を学んだ著者は、それをモチーフに作品を書き始める。星の流れを意識したら開運を実感したとか。
作中の猫のマスターも星を詠む。
傷ついたり迷ったりしたお客様の心をほぐし、具体的なアドバイスをする。
雑誌やTVの占い程度の知識しか持たなかった私は出生図(ネイタルチャート)に興味がわいた。
占星術は羅針盤
出生図はあなたの基本データ
分かりやすいマスターの言葉が腑に落ちた。
カフェを訪れたお客様たちは、自分の行動を改めて考え、歩き始める。
自分らしく人生という旅路を進むためには、まず自身を知ること
星を知ることで人はずいぶん生きやすくなるもの
知ったうえで行動する。自分の人生に納得して生きる。
続きも読みたくなった。
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