おいしいは楽しい!〜本のひととき〜
「やっぱり食べに行こう。」原田マハ
私も美味しいものに目がない。
うきうきするタイトルに誘われるように手に取った。
「あれを食べるためにあの場所へ行く」という人気作家のエッセイ。
新聞の日曜版に連載されていたようで、各2〜3ページの読みやすい長さ。
家事の合間や電車の待ち時間などにページを進めた。
読むだけでお腹が空いてくる!
このお品書き(もくじ)にやられてしまう。
著者の大好きな言葉「おいしい!」
おいしいものを食べると元気が出る。気分が変わる。
その気持ちをみんなで分け合いたくて、このエッセイを書いたという。
ページ中に情熱が宿っていて、鼻息荒くお店のドアをくぐる姿や、一口目のとろけるような表情まで浮かんできた。
小説を書く時は徹底的に取材をするらしい著者。
このエッセイにも具体的な作品名が書かれ、「これを書くためにここを訪れた」とある。
あの場面はここだったのか!
これを食べながらアイデアを練っていたのか!
執筆の裏側を垣間見れたような。
小説では知り得なかった著者の一面。
ユーモラスでフットワークがすごく軽い。
交友関係も広い。
もっと作品を読んでみたくなった。
そして、できるなら…
ご相伴したい!