私、恋してもいいですか…?ー色々なダブルケアの物語【11】ー
最近忙しくて、飛び石状態のnoteです。
今日(11月12日)から82日後…
2月は色々なダブルケア支援団体さんによるダブルケアに関するイベントの多い月。
私の携わる任意活動団体の方も、いくつかの予定があります。
とはいえ…小学校のPTAの方も引き継ぎとか…忙しい時期のようで💦
私、今年度副会長で、次年度会長をするんですよ…ということで、今の内に、「2月にダブルケア月間があるよ~!」と宣伝をしています。
きっと、年末年始から2月、3月、4月、5月までは忙しそうな気がします💦
そんな感じで…頑張れるときに頑張るというスタンスで、ダブルケアに関する色々な活動をしています。
そうそう、昨日は友人とTwitterを拠点としたオンラインのダブルケアカフェをしました。
ダブルケアカフェというのは、ダブルケアのことを安心しておしゃべりできる会みたいな感じです。
ダブルケアのことを、ダブルケアしている人の目線で考えると言うことはすごく大切だと思っています。
子育てと介護が重なる『ダブルケア』について、
子育て×介護、2つを同時に抱えているからの大変さや、ときにはそのよさがあると思うのですが…
子育てだけ、介護だけ、の視点からだとダブルケアの理解にたどり着けない場合もあるのかなぁと考えます。
核家族になり、地域の人との人間関係が希薄化しました。それで、家族が抱えるケアの負担や、ケアが重複することが増えました。だけど、そのことの理解に社会が追いついていないため、大変さが認識されないまま、本人が抱えてしまう状況が起きやすいように思います。
だから、ダブルケアのことを知ってほしくて、noteを書いています。
この物語が、周りにいるダブルケアの人を理解するきっかけになってくれたら嬉しいです。
とある家族の物語。
ハルヒ(27歳)は、3歳の女の子と実母(54歳)と暮らしています。
娘が1歳にならない内に離婚。一人で娘を育てることにしました。
離婚の理由は夫の浮気。そして、その浮気相手が妊娠…(結婚)。
ハルヒが妊娠中で、なおかつ実父の容態が悪化して、色々なことが大変だったとき、支えてくれるはずの夫は、別の場所で…。
ハルヒの離婚と、父親の看病、そして、父親の旅立ち…
色々なことが重なったからか、1年前から実母が、表情が硬く、なんだかいつもネガティブなことばかりを口にします。心配していたら、法事の時に会った親戚に、心療内科を勧められました。そこで、受診して、母親が鬱傾向にあると医師から説明を受けます。
一人っ子のハルヒに、母親のケアがのしかかります。
色々なことが大変なハルヒですが、離婚が産休が明ける前にはっきりしたこともあり、職場復帰の折に事情を話して、定時で上がれる部署に異動、また、子どもの体調次第ではリモートで在宅でさせてもらえる形になっています。職場に託児所もあるので、かなり助かっています。
子どもだけではなく、母親のこともあるから、ハルヒが働かなければなりません。お世話だけではなく、経済的なプレッシャーがハルヒにのしかかります。
とはいえ、職場が理解があって働きやすいのは、すごく恵まれていると感じているハルヒです。
そのハルヒが今悩んでいることは、職場の同僚の男性から告白をされたことです。
その男性は同期入社で、結婚前や離婚後、色々な時のハルヒを知っています。何より、今のハルヒの鬱傾向の母親と娘のダブルケアをしている状況も、よく知っていて、ハルヒにとって、良き相談相手でもある男性です。
本当は、ハルヒの中で彼に対して、同僚と言うだけではなく、一人の男性として惹かれるものがあります。だけど、…ダブルケアをしている自分だから、バツ1の自分だから…とその気持ちに蓋をして、気づかないふりをしている自分がいることをハルヒは感じています。
だけど、彼の気持ちに応えて、付き合ってみたり、再婚をして、新たな形で家族を作っていくことが、もしかしたら、娘や母のためにもなるのではないかという考えも浮かんでくるのです。
ハルヒは、まだ27歳。
だけど、ダブルケアをしている自分だからこそ、彼にはふさわしくないのではないかと臆病になっています。また、彼に恋心を持つことに、娘や実母に悪い気がしてしまう部分もあるようです。
今回この物語を創作した理由には、
ダブルケアの人がシングルであることもあるということと、その場合、
恋を育む時間(デートの時間)は、大切な時間だとまわりが応援できたらいいなぁ思っています。
ダブルケアの人が恋をして、想いを実らせ、ステップファミリーになることもあります。
ダブルケアだからと、誰かと恋をしたり、愛し合ったり、その結果、再婚をすることを諦めないでほしいなぁと思うのです。
ダブルケアをすることで、何かを諦めて、自分を犠牲にしないでほしいと思います。まして、そのことが、大切な人との関係であれば…それは、まず自分自身の幸せのために前向きに大事に捉えてほしいと思います。
家族って、変化するものです。だけど、作っていくものでもあります。
子育てをするライフステージに、家族の誰かの介護(看病やお世話)が重なることは特別なことではないと思います。
だから、シングルの方が恋をして再婚されるのと同じように、ダブルケアをしているシングルの方も、恋をして再婚をするという未来の選択肢があっていいのだと思います。
もちろん、再婚することで、より幸せな形でダブルケアもしながら、自分達らしい家族の在り方を築いていけばよいのです。
※再婚をしない選択ももちろんありです。
ただ、それは、まわりではなく、本人が決めることが大切です。
“ダブルケアだから”と偏見を持たずに、ダブルケアだけど幸せに、自分が描く未来を選択していけるように、まわりの理解、支援やサービスが充実したらいいなぁと思います。
この物語は、ダブルケアを身近に感じてもらいたいなと創作したフィクションです。
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