不幸になる価値観を手放す
なぜみんな不幸なのか
なぜみんな不幸なのか?
少し言い過ぎかもしれませんが、
幸福感に満たされている人より、
人生上手くいかないと、
生きづらさを感じている人のほうが多いように思えます。
これは、その人個人の問題として片づけるには、
あまりに数が多いです。
その原因になるのは、
学校や会社など、社会生活を送る上で刷り込まれる価値観です。
多くの人が幸福でいられるようなものではないのです。
今回はそれを特定し、逆の価値観を選ぶことで、
幸福感を感じる人生にする、提案をしたいと思います。
評価軸の問題
私たちは生まれながらにして異なる個性を持っています。
しかし、社会はしばしば学業成績やスポーツ能力、規律遵守といった限られた軸で人を評価します。
結果として、優しさや芸術的才能、革新的な発想などの多くの価値ある特性が過小評価されがちです。
学校や会社などで評価されるものは、
数字に表しやすいものです。
評価する側は、数字に表れない特性を評価するのが難しいのです。
論理的なものは数字に表しやすいので評価されやすく、
感性によるものは数字に表しにくいので評価されづらいです。
しかし、評価されないからと言って価値がないわけではありません。
例えば、優しいというのは、
非常に価値があることです。
一緒にいて心地よさを感じる人というのは、
周囲をリラックスさせることができます。
とてつもなく大きな価値です。
しかし、数値としてあらわすことはできないため、
「優しさ」という特性が十分に評価されるのは難しいことです。
もちろん、優しさによって人間関係がうまくいき、
仕事がうまく回り、結果数値目標を達成していく。
といったことはあると思います。
特性をうまく数字に適合させれば評価をされることができます。
しかし、これは難しいことです。
適合させる能力を磨くことは素晴らしいことですし、
目指す価値のあるものですが、
その前の段階として、
あなたの特性は、
無条件に素晴らしく、社会的な評価にかかわらず価値がある。
ということを自分で認めることが重要です。
評価軸を増やす
私たちは個性的で、無数の個性を持つが、
社会が用意する評価軸は少数であると述べました。
用意された評価軸と、
自分の特性があっていれば、生きやすく、
合っていなければ、生きにくい、
社会であると言えます。
すると、特性と社会の評価軸があっている人以外は、
不幸になる可能性が高いということになります。
評価軸は少数しか存在しないので、
それに適合する人もまた少数となります。
評価するのも簡単ではないので、
個人個人をしっかり見て、
「君はここが素晴らしい」というより、
軸評価マニュアルにあっているか、いないかで点数をつけるというのは、
仕方のないことなのかもしれません。
ですので、
私たちは、そういった社会に生きていることを認識したうえで、
自分や周囲の人に対して、
画一的な評価をしないことが重要です。
評価軸を増やすということです。
人と違うことがそのまま価値になります。
集団として死角をつぶすことになるからです。
個性をつぶして、苦手なことを克服するより、
個性を伸ばして、得意なことをさらに伸ばす方が、
集団としての価値が高くなります。
出来ないことを頑張っても、
みんながみんな苦手なことがない、
そして得意なこともない、
という微妙な集団が出来上がってしまいます。
みんな違ってみんないい
評価軸を増やし、個々人の多様性を尊重することが重要です。
みんなが同じものになろうとするより、
人それぞれで目指したいものを目指すべきです。
画一的な評価軸の中で競争に勝つより、
自分は人生を通して、
どれだけ自分でいられるか。
という自分の評価軸を意識するほうが個人の幸福にとっても、
社会の富の最大化にとってもよいことです。
自分の中に、他者に影響されない軸を持つことが重要です。
無数にある個性を測るなら無数に軸が必要です。
それは他者には決められません。
自分の中に持つ者です。
そして、他者もそれを持った存在と認識しましょう。
自分と違うからよいのです。
得意なことを伸ばし、
苦手なことはあえて放置することが、
個人にも社会にも豊かさをもたらします。
こうした価値観の変化が、個人の自己評価を高め、
結果として社会全体の幸福度を高めるでしょう。