初めて「行く側」になってみて感じた懇談会の攻略法

子どもにとって特別な行事、例えば入学式や卒業式、運動会。
これらの行事は夫婦で行く家庭が多いのではないでしょうか。

では、懇談会や授業参観は、どうでしょう?

多くの家庭は「妻の役割」となっているのではないでしょうか。

というのも、僕が懇談をする相手も多くの場合はお母さんですし、自分の娘の保育参観や懇談会に出席するのも妻に任せています。

しかし夫婦共働きの場合、平日に休みを取りづらいのはどちらも一緒です。男女平等の働き方を考えると、子どもの平日の行事を妻に任せっきりにするのもどうなのかなぁと思ったりもします。

そう思うと、これから懇談会にお父さんが来るケースも増えてくるのではないでしょうか。

と、最近ふと考えたことをもらしてしまいました…。


なぜこんな話をするかというと、実は先日初めて長女の保育園の懇談会に行ってきたからなんです。

妻が行くこともできたんですが、僕も育休中だし、これから先は仕事で行けないかもしれないと思うと、一回ぐらい行ってみたいなと思い、行かせてもらいました。

いつもは教室で待ち、迎え入れる側ですが、行く側になってみることで違った側面から感じる部分がいろいろあったので、ここにまとめてみます。


➣緊張は伝染する。ファーストコンタクトが大事。

娘の担任の先生は、若い女性の先生で子どもたちとの接し方が上手く、娘との相性もいいなと感じていました。とても明るく、快活な方です。

送迎の際に毎日顔を合わせて少しお話したりするのですが、面と向かって改めて懇談をすると、どうしても緊張感が出てきます。

普段ならリラックスして和やかにお話できるのですが、やはり「対面に座る」という状況は結構緊張するものだなと感じました。

自分が教師ということも意識されてか、先生もいつもと少し違って緊張気味でした^^;
それを見て僕も少し緊張しそうになったので、娘の方に視線をやりながらごまかしました(笑)
この辺りの緊張感は、先生の経験値で少しずつカバーされていくものだと思います。

僕が
「娘はこの一年、親の期待以上に成長してくれました。先生のおかげです。いつもありがとうございます」
と言うと、先生の緊張もほぐれたようで、いつもの笑顔が見られました。

懇談時間はかなり短いので、何気ない話題やこれはイケるという鉄板ネタをファーストコンタクトで披露して場の空気を和ませ、良い雰囲気で進められるとお互いに気分がいいですね。


➣自分が知らない子どもの意外な面を知れると嬉しい

小さい子をもつ親が一番知りたいのは園や学校での様子かなと思います。
特にお友達との過ごし方は、親の知らない側面を見せていることもあるでしょう。

娘の場合、
「イヤなことがあっても先生に話したら満足するようで、後に引きずるタイプではないですね」
と先生がおっしゃってくださいました。
ここでいう「イヤなこと」とは、自分が使っていたおもちゃをお友達が持って行ってしまった、という程度の小さなことです。

家ではことあるごとによく泣きべそをかき、親に甘えてくるので、ちょっと意外でした。

娘からは園でイヤなことがあったというのは、ほとんど聞かなかったので、そうやって消化できていたことを知れてよかったなと思いました。

小学校なら授業中の様子なども話題になります。
その子の好きな教科だけを褒めるのではなく、意外な教科でセンスを発揮していることや、意外な子と相性が良いことなどを知れると親御さんも嬉しいと思います。

そういう面に気づき、具体的なエピソードも交えて話してくれると、親御さんとしても子どものことを良くみてくれているという安心感を抱いていただけるのではないでしょうか。


➣マイナスのイメージの言葉の方が記憶に残りやすい

伝える時に気をつけたいのは言葉のニュアンスの違いです。

懇談会の中で先生は
「友達にすごく優しいけど、自分が言いたいことはきちんと言えていますよ」
と言ってくれました。

きちんと自己主張ができることは嬉しいことですが、度が過ぎると「わがまま」にもなり得ます。

例えば先生が
時々わがままな面が見られますが、友達にすごく優しくできます」
と表現すると、「優しい」という言葉よりも「わがまま」の方が印象に残りやすいでしょう。

それが印象に残ると、親も心配になり、
「わがまま言ってお友達に迷惑かけていませんか?」とか
「家でもわがままなことを言って言うこと聞かないんです」
など、その子のマイナスな面を取り上げた話題になってしまいます。

本来その子の優しい面や自己主張できる良さを認めてあげたいのに、伝え方のニュアンスを間違えると話がすり替わってしまいかねません。

どうしてもマイナスなことを伝えないといけないケースもあります。
その場合も、極力マイナスな表現は控え、プラスに変換して伝えていく方がいいと思います。

マイナスのイメージの言葉は少し使うだけでも強烈なパワーがあるので、使う時は慎重に使っていきたいと感じました。


まとめ

ここに書いた3つのことは、ベテランの先生にとっては当たり前のことかもしれません。

ですが、初めて懇談会に行ってみて改めて感じたことは、この当たり前をきちんとやることがものすごく重要だということです。

仕事を休んで日程を調整して来てくださっている親御さんがたくさんいる中で、少しでも実りある懇談会にし、来てよかったと思って帰っていただければ、先生方への信頼感もアップするでしょう。

初めのうちは緊張しますが、親御さんやお子さんの笑顔が増え、楽しいひと時を過ごすことができる時間にしていきたいですね。

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