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8ヵ月の育休で訪れた僕の中の変化

教師になって約10年。

気力。根性。情熱。

若い時に燃やせるエネルギーは、すべて教育に注いできたつもりだ。

今までどれだけ必死だっただろう。

もう少し力を抜いて生きてきたらよかったかもしれない。

ふと、そんなことも思ってしまいます。


ないがしろにしていた自分へのやさしさ。労り。

立ち止まってみることで見えてくる自分の姿がありました。

気を張りすぎてひきつっていた表情。何かがのしかかっているように丸まった背筋。白髪交じりの髪。

自分って、こんなに疲れてたんだな。


出産も無事に済んだ。職場もしっかりと引き継いだ。

よくやってきたよ、一回休もう。


そうして始まった育休生活。

もうすぐ終わりを迎えます。

8ヵ月で充分に労わってあげることができただろうか。満たされているだろうか…。




最近、僕が感じていること。


あんまりイライラしなくなった。

イライラしても自己処理できてる気がする。

イライラは万病の元。

いいことが一つもない。


苦手な野菜をおいしいと感じるようになった。

ドレッシングは少なめでいい。

甘いお菓子も、油がのったお肉も、たまに食べるからおいしい。

お酒だってそう。

他で心が満たされていたら、そんなにたくさん食べたいと思わない。


健康って大事。

自分を大切にしよう。

自分をもっと労わろう。

長生きしたい。


自然が好きになってきた。

散歩が楽しい。

四季の移り変わりや雲の流れを感じられるから。


とても安全運転になった。

「早い」より「ゆったり」の方が渋くてかっこいい。

ぼーっとする時間こそ、貴重な時間だ。

穏やかな心でありたい。


いつも遊び心を忘れずにいたい。

その方が楽しく生きられる。

発想が豊かになる。

若々しくいられる。


仕事が好きだ。

僕がやりたくてやっている仕事なんだと思い出せた。

自分の仕事に誇りをもとうと思った。

復帰に焦りはない。


辛い時は、逃げてもいい。

仕事も辛くなったらやめればいい。

やめても何とかなるし、生きていける。

自分には自由に選択する権利がある。


何もかも全てやる必要はない。

全てやらないといけないという思いが、自分を苦しめる。

やるべきことは本当に重要なことだけ。

完璧じゃなくていい。

物事の本質を見る目を育てたい。


ちゃんと準備していれば、失敗も怖くない。

失敗したらどうしよう、という気持ちが減った。

やったことがないことや、新しいことに前向きになれた。


友人との会話を心から楽しもうと思えている。

どうしたら大切な人が喜んでくれるのかを考えるようになった。

人を喜ばせることが楽しいと思えてきた。

お金では買えないものの価値が本当の意味で分かってきた。


多くのモノをもつ必要はない。

モノが多いとやることが増える。気が散る。

大切にしたいモノを少なく持ちたい。

大事なのは外見でなく中身。

自分を磨け。

心も、体も、知識も、技も。

中身が魅力的な人になろう。


長女からの「大好き」が増えた。

次女に癒されている。

娘がますますかわいくなった。

成長が楽しみ。

家族と過ごす時間が幸せだ。

僕は家族に支えられている。

この家族を大切にしたい。

僕の宝。



長いようで、あっという間だった8ヵ月の育休。

十分すぎるほど満足のいく育休でした。

身も心も、満タンに充電できました。

子どもの誕生と自分の生き方を見つめる中で、価値観が大きく変わりました。



卒業式、終業式が終わると、早速学校は新年度の準備に入ります。

いよいよ始まる新生活。

復帰にドキドキ… いや、ワクワク!


育休が始まったときは「もう職場には戻れない」なんて思ってたのに。

不思議と今は待ち遠しい。


新しい自分を試す時が近づいている。

育休でアップデートした自分で、職場に恩返ししたい。

どんな一年が待っているか楽しみです^^



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