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4歳長女と親離れ子離れ

 わが家の長女は、もうすぐ5歳を迎えます。

 「もう5歳か・・・。」と感傷に浸るとともに、次女が産まれてからはますますお姉さんらしくなり、「大きくなったなぁ」とも最近つくづく感じています。

 特に、最近の長女の成長を肌で感じるのは「親離れ」です。

 「子どもなんだから、そのうち親から離れていくもんでしょ」と言われそうですが、あんなに甘えん坊だった長女が少しずつ親から離れたところへ行く様をまじまじと見ると、感慨深くてならないわけです。


甘えん坊だった長女

 長女がどれほど甘えん坊だったか。せっかくなんで書いておきます。

 1歳。ママが誰か違う子を抱っこしているとヤキモチをやき、自分を抱っこさせる。寝る時もずっと抱っこ。またはパパやママのお腹の上で寝る。これが2歳半ぐらいまで続きます。パパのお友達の家や初めていく遊び場では、パパとママから離れず、床に降りることさえできない(つまり抱っこ)。場慣れするのに2時間くらいかかり、慣れたころに帰るのがおきまりのパターンでした。家にお友達が来ても、パパかママがそばにいないと一緒に遊べません。

 「食べさせて!」はよく言われました。「あーん」て。もう自分で上手に食べれるのに…。

 トイレトレーニングは特に苦労したなぁ。「トイレが怖い」と。何度もトイレに行っては「出そうだけどこわい」「やっぱりオムツがいい」と。トイレがイヤすぎて、何時間もガマンしちゃうことが増えたから、プレッシャーをかけるのをやめました。うまくできたのは4歳になる少し前だったかな。

 こうして文にしてみると、どれも「子どもだしそんなこともあるよね」って思えるものです。でも毎日毎日、何度も甘えられると、やっぱり「しんど」って思ってしまいます。「何でこんなに甘えるの?」「育て方まちがえたかな?」って。

 だから、次女が産まれるときは心配しました。
「赤ちゃん返りするかなぁ・・・。うん、しそうだね。きっとするよ」
そう思っていました。

 結果的に、僕たちの心配は外れました。次女が産まれるとともに、長女の「自立心」はぐんぐん育ち、一年が経つ今は、頼もしいくらいに成長を続けています。

「子どもの成長ってすごいなぁ」と驚かされます。


子離れのタイミング

 僕の母に「長女はお腹の上で抱っこしてないと寝なかった」という話をすると、「何でそんなクセつけたの?」と言われます。

 僕からしたら「いや、そうしないと寝ないからだよ!」ってただ一生懸命なだけなんですけど、母は「だってその寝かせ方、大変でしょ?普通に寝かせれば普通に寝るよ」とあたり前のように言ってくれます。

 うーん。確かにそうかもしれないけど、じゃあ僕の育て方はいつから間違っていたのだろう?抱っこで寝かしつけしたから?だとしたら、産まれたときから間違ってたってことでしょうか。


 長女が産まれてすぐ、毎日新生児病棟に会いに行っていました。受付をするナースセンターのそばには、まだお母さんの病室で一緒に過ごす前の産まれたばかりの赤ちゃんがかわいらしく並んで寝ていました。

 一人の赤ちゃんが泣き始めると、その声で他の赤ちゃんも起きてしまって泣き出します。看護師さんはというと、知らない顔をしてせかせかとお仕事をしていました。

 僕はそれを見たときに、少しモヤッとした覚えがあります。
「あれ?赤ちゃんが泣いたら、オムツとかミルクとか、何か異変がないか確認と、何かするんじゃないの?」って。

 5分、10分経っても、赤ちゃんは泣きっぱなしでした。僕は時間だったので帰りましたが、スッキリしない気持ちが残っていました。


 そんな気持ちで育児をしていたわけですから、僕は長女をまさに「手塩にかけて育ててしまった」のかもしれません。それがいけないことではありませんが、どこかのタイミングで手を離さないといけません。つまり、親の「子離れ」です。

 長女は今、少しずつ「親離れ」をしようとしています。一人で遊ぶ時間がかなり増えました。道を歩く時も手を繋ぐのを嫌がったり、自分でできることは自分でやろうとチャレンジします。パパのお友達にも話しかけられるようになりました(積極的すぎて迷惑なくらい)。僕たちも少しずつ長女の手を離し、子離れするタイミングが来たように思います。


親離れするほどたくましく育つ

 僕は、長女は産まれた時からの甘えん坊、そういう性格だと思っていました。でも、毎日抱っこして寝かせるのは大変だったので、次女には「抱っこなんてしないぞ」って強い気持ちをもっていました。次女は寝る前に泣いてわめきますが、抱っこを求めてくることはなく、そのうち寝てしまいます。

はい。新生児病棟の看護師さんのように、僕にも赤ちゃんの泣き声への耐性がついてきました^^;  あの時モヤっとしてしまった看護師の皆さん、本当すみませんでした笑

 長女と次女は、今でも性格がまるで違うと思います。やっぱり次女はたくましい。それは誤解を恐れずに言うと「手塩にかけずに育てているから」なんでしょうね。上の子で加減が分かってきて、下の子ほど大雑把に育てられるのは子育てあるあるです。

 しかし、一つ言えるのは、親離れするほどたくましく育つ、ということでしょうか。

 長女も次女も、自立心の目覚めとともに親の手を離れていきます。親から手を離すときもあれば、自分から離れていくこともあるでしょう。結局のところ長女には長女のペースがあって、次女には次女のペースがあります。それに合わせていくしかないように思います。

子どもたちが、これからの社会を自分の力でたくましく生きていくために、親離れ・子離れのタイミングをしっかり見計らっていかないといけないな、と感じます。子どものちょっとした心の成長を見逃さないように。焦らず、じっくり。

 でも、いずれ独り立ちしていくと思うとやっぱり寂しいものですね。甘えてきてくれるうちに可愛がってあげたいと思います^^




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