表現が広がるとずっと愉しい
Aさんは学生時代に本を読んでいたでしょうか。
先生は生徒たちに、「本を読みなさい」と言います。
夏休みの宿題として読書感想文があり、半ば強制的に本を読まされたと記憶されているかもしれません。
本を読むと学業の成績があがる。受験にも役立つ。
そんな意味が、「本を読みなさい」には含まれているような気がします。
もちろん、わたしも本を読むことをAさんにおすすめしたい。
でも、「偏差値があがる、志望校に合格できる」といった目先の利益ではなく、「本を読むことでAさんの感情と表現が広がる」と思うからです。
本を読むことで、感情と表現が広がる、ということを
小説「蜜蜂と遠雷」から事例をあげていきたいと思います
養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵(16歳)に対する大人たちの感情とその表現を掬いあげてみます。
喜悦(きえつ)・・・よろこぶこと。よろこび。
粟立つ(あわだつ)・・・寒さ・恐ろしさのために毛穴が粟粒のようにふくれる。
邪眼(じゃがん)・・・悪意を持って相手を睨みつけることにより、対象者に呪いを掛ける魔力。
淫靡(いんび)・・・風俗・身なり、男女間の態度などが、くずれてみだらな感じであること。
いかがでしょうか。
Aさんが大人となったいま、日常的に使う言葉でしょうか。
学生のころに表現としての言葉を知っておき、その後のAさんの人生でとっておきの非日常に出会うことを想像してみてください。
なんのはなしですか。
想いにちかい言葉があると愉しいですね、という話です。
ひいろサマ、素敵な写真をありがとうございます。
表現が広がるとずっと愉しい
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It's a very stimulating night, but I can't enjoy it!
Cette nuit est si stimulante, mais je ne trouve aucun plaisir.
こんな素敵な場所なのに、もう一杯を頼めない。