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投資方針は生きていく方針である。

今週、持ってた投資信託の一部を売った。

元々は長期で保有するつもりで持ち始め、去年くらいまででそれなりの利益が出ていた。年末の段階で、今年はFRBの利上げも予想されて株価もそうそう上がらないだろうから売ってしまう選択肢もあったのだが、結果として売らずにそのまま保有していたものだ。

1月にロシア軍の動きが本格化し、2月に侵攻を始めて株価はすぐに下がった。このとき、年末に売ってしまえばよかったかと少し後悔し始めていた。

もちろん、長期的に考えれば下がったままということも考えにくいし、差し迫った現金化の必要もなかったから、さらに長期戦のつもりで何年でも持っていてもよかったのだが、戦争が膠着状態に入るにつれ、逆にプーチンによる核兵器や生物・化学兵器の使用の可能性が取りざたされ、さらに急落する可能性が頭によぎっていたのだ。

仮に年末、まだ株価が高かったときに売って利益確定しておけば当面は資産が下落する心配はなくなるし、下がったときに改めて購入する原資にもできたはずである。やや後悔が頭をもたげていた。

しかし、今週に入り株価も持ち直し、持っていた投資信託のいくつかは年末の水準にほぼ回復したため、回復したものについては遅ればせながらの利益確定売りをしたのである。

よかったのかどうかは分からない。が、ここ2か月近く気を揉んでいたことから解放され、スッキリはしたのでまあ良かったとしよう。

さて、問題はこれからである。

このまま現金でずっと持っておくつもりはない。何らか変動資産に変換するつもりではある。が、何をどう買うべきか。ここで考えているのは具体的な銘柄ではなく、もっと基本的な投資方針である。

これまでは頻繁に売り買いするわけではなく、余剰資金があるときに一定程度購入し、長い目で見て利益が出ていればいいだろう、という考え方であった。

基本的にそれで正しいだろうとは思うし、老後の生活費は気になるところではあるが、しかし長期ばかり気にしていても仕方ないのではないかとも思う。いくら老後のためといっても今の生活を切り詰めて我慢するのがいいとも思えない。

多少はリスクをとってみてもいいだろうとFXや仮想通貨などにも手を出しては見たものの、そう簡単に短期の利益が出せるわけでもない。

少し目標があった方がいいかと、高級車中心に車関係のYouTubeを見るなどして物欲を刺激してみたりもしたが、あまりに高額な買い物のためには”一発逆転”が必要で、それはそれであまり現実的でもない。

などと迷っている最中なのだが、結局のところ、これから自分がどう生きるか、ある程度でも生き方を決めないといけないのだろう。

今の生活でいいのか、副収入が切実に欲しいのか。いつまで働くのか、働けるのか。老後にどんな生活をし、そのためにいくらあればいいのか。それは預貯金があればいいのか、配当など安定的な収入が必要なのか。

そうしたことが決まらないと投資方針も決められず、買っても売ってもその場の短絡的な判断になりかねない。今週売ってしまったことだって、老後の生活費確保のためだけを考えるなら損かもしれないし、今使える資産を確保するためなら正解であろうし。

株や投資信託の話ばかりしていると、何だか金・金・金・・・と、人生ほかに楽しみがないのかと思われそうだが、実は逆なのである。人生の楽しみ方をある程度でも決めないと、投資方針も決められないのである。

そう、投資を考えることは、生き方を考えることなのである。

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