見出し画像

今年の稲と今日の田んぼ

毎年お米を楽しみにして下さってる方から
「今年のお米の調子はどうですか?」
と、稲の様子を気にしてご連絡を頂いたり
「今年も楽しみにしています」
と例年以上にお声を頂いています。

異常な暑さで心配して下さってるのだと思いますが、
私なんかは、この猛暑でまいってしまって、自分の事だけで精一杯になっているのに
お米のことまで心配して下さってありがたい事だと感謝しかありません。

田んぼのご報告ができていなかったので
今日は田んぼの様子を。

7月に3日にわたって1回と、8月に入ってから1回、2人で田んぼに入って草取りをしました。

田んぼの外から見ると、見えてる草は数本でも、中に入って歩くと、ここにも!あそこにも!
と、さっきまで見えなかったものも
実際に歩を進めてその場に行くとあちこちに草があるのが見えるのは毎年のこと。

外から立ち止まって見てるだけでは何もわからない
というのは、あらゆることに言えることだと思います。

一往復するとバケツ一杯になるくらいたくさん草はありましたが、それでも例年より少ない方で、
一昨年、めちゃくちゃ頑張って徹底的に草取りしたので、そのおかげかなぁと思います。
そうだとしたら苦労した甲斐がありました。

一昨年の草取り
ダンナサンの実家や
ご近所さんから譲り受けた
昔の道具を使って。
屈んで手でも取りながら。

写真は一昨年のもので、この除草機は押したり引いたりしながら歩いて、草を取るだけではなく、草が生えにくくなるとか、稲の根が強くなって豊作になるという説もありますが、結構腰に負担があって大変で、今年は道具を使わずにバケツを持って手で取りました。


今年の稲はどんなかというと、
7月の香川は、とにかく雨の日が多く、雨が降らなくても曇っていたり、稲の生育がかなり遅かったです。
おそらく日照不足によるものかと。

7月後半から8月に入って、今度は危険なまでの猛暑。
ここのところは、雨が待ち遠しくなるくらいです。


お米づくりは8年目になりますが、90歳まで有機でお米づくりをしていた近所のおじいさんから2017年に田んぼを借りたのですが、
そのおじいさんから聞いた話では、
昔、干ばつの年にどこのお米も豊作だった事を経験してから、
お米は水がなくても育つ
という考えになったそうで、
水がなければ根が下へ下へと水を求めて成長して強くなる
だから、ジャブジャブ水を入れすぎるな
とおっしゃっていました。

ただ、
干ばつの年に豊作だったのは日照時間が長かったせいだと言う人もいて
実際はどうなのかわからないし、どちらの説も正しいのかもしれないと思っています。

今年の我が家の田んぼの稲は
8月になって出遅れていた成長を取り戻し、
分けつ(稲の根元から新しい茎が出て株が大きくなる事)も、しっかりしているので、大丈夫かなとは思いますが、
毎年お米になるまでは何があるかわからないので
安心できません。


昨日くらいから立秋過ぎたからか、朝晩が少し涼しくなったように思うのですが、
今朝、6時に田んぼの様子を見に行きました。
(ダンナサンは毎朝毎夕見に行ってます)

朝露でしっかり水分補給する稲たち


周りの田んぼの稲と比べると背がかなり低いですが
株の太さはうちの方が大きい!
と思うのは毎年のこと。

植える時はヒョロヒョロの苗で、ここまで成長するまでは、
周囲の田んぼが青く見えて、羨ましくなったりもするのですが
それも毎年のことなので、
後半に巻き返すのはわかっているし、

“自然に左右されるものなので最後まで安心はできない”

ということから


“つまりは心配しても仕方ない”

と思えるようになったのは
8年目になる成長の部分かなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?