土用干し
先日、ホームセンターで梅干しを干す用の干しかごを買いました。
干物を干す青いかごってわかりますか？
一度干した時のもの。
この時、ファスナーも壊れていて
骨組みも壊れて歪んでたのです。
今まで使ってたものが壊れたので新しいのを買いに行ったのですが、青いのが緑に変わって売っていました。（だから見つけられずに店員さんに聞きました）
あと、梅布も一枚買い足しました。
布で包んでカゴの中に入れたり取り出したり
便利なのです。
ホームセンターでカートに干しかごを入れ、梅布を手に取った時、視線を感じて振り向くと
一瞬、義母か⁈と思うくらい、似た背格好と雰囲気の80代くらいの方が何やら言いたげにこちらを見ていました。
にこっと笑って軽く会釈するわたし。
すると、待ってましたと言わんばかりに
「梅干し干すの？」と。
続けて
「干すんだったらそんな布よりあの竹の方がいいで」と。
「この布を敷いて、かごで干したらくっつかんでいいんです。私は竹のじゃなくて、物干しに吊るしたいから干しかごでやってるんですけど、壊れたから買い替えようと思って」
と説明
「そりゃいいわ。竹のやつでもくっつくからな。竹のだったら台がいるしな」とおばさまも納得。
そこから、
「梅干し干すのは偉いな」
「そういうことはみんなやったらいいと私は思う」
ってことや
梅干しの干し方や梅干しと紫蘇の活用法など
たくさん話してくれました。
その間、私は
へー
そんなんやったことないです
しゃれてるー
など
合いの手を入れながら色々教えてもらいました。
（しゃれてると言ったのは、梅干しをかき氷のソースにアレンジする話でした）
最後は「余計なことようけ言ってごめんよ」と何度も言い（この言葉、うちの近所のおばさんもよく言います）
「いえいえ、いい話が聞けました。ありがとうございました」
とお別れしました。
こういう知らない人との会話は嫌いじゃないです。
もちろん、その時の気分と相手と話の内容によるので、
はぁ、どうも…
と、すーっとフェイドアウトすることもありますけど。
そのおばさまと似てる義母は、この前会った時にもう梅干しを干し終わったと言ってました。
土用に入ったばかりのカンカン照りの三日三晩。
今思えば、あの時がベストタイミングだった。
私は梅干しのことも忘れ、ぼんやりとその時期を過ごしてしまった。
そのあと、天気予報に太陽の横に雲がついていたり、予定のある日が続いてなかなか干せずにいた。
でもまぁ、今年は一回干してるから、土用の間に干せなくても、また干せる時に干せばいいか
と、言い訳のように誰に言うでもなく一人つぶやいていた。
（実際はそばにダンナサンがいたけど多分聞いてないと思うので）
そして、昨日、天気予報は真っ赤な太陽マーク。
よし！今日干すか！
と朝思い立ち、土用干し開始。
梅を育てるようになってからは
10キロくらい漬けた年もあったし
これくらいだと
一年もたずに食べてしまうかも。
土用干しは三日三晩
というのが決まってセットで聞く昔からの教え。
ホームセンターで話したおばさまも言ってましたが
夜露にあてることで梅が柔らかくなるので、夜も家の中に取り込んだりしないで三日三晩ということ。
ですが、屋根のないところで干すのは不安。
ましてや、今は天気予報もあてにならず、急なパラパラ雨や豪雨というのもしょっちゅうあるので危険すぎる。
ということで、私は屋根のない今の庭で干すようになってからは、夜は縁側の軒下に移して干すようにしています。
昨日、土用干しの一日目。
カンカン照りだったけど、夜は軒下へ。
すると
夜中にゴーッという凄まじい音。
何事⁈
と驚いて、真っ先に浮かんだのは梅干しのこと。
軒下に入れたし、よしずを立てかけてる場所なので吹き込んでもいないはず。
と頭の中で確認。
少しの間だったけど、怖いくらいの豪雨。
梅を外に干してる人もいたのかなぁ
なんて心配しました。
こんなだから、たとえ昼間でも外に干したまま出かけるなんて怖くてできない。
出かける時はまた軒下に入れて
お日さまパワーが足りないようなら
三日三晩と言わず、四日四晩でもいいし、また秋に干したっていいかなと思う。
でも今年は日がキツいから、短い時間でもいいような気もする。
いずれにせよ
“土用干し”
とか
“三日三晩”
というのは目安であって
言葉にとらわれないで柔軟にやればいいかなと思うのです。
ちなみに今年2024年の夏の土用は7月19日に土用入り。
8月6日に土用明けで7日が立秋となります。
今朝はほんの少し暑さがやわらいだ気がしました。
昨日の豪雨のおかげもあるかもしれないけど、
少しずつ秋に向かってるんですね。
とはいえ、
やっぱりまだまだ暑いので、皆さまどうぞお気をつけて。