意外性のある怖さ。
ヤバいとか怖いと評される人がいる。ナイフを舐めているような人や、背中に派手な絵を描いている人、やたらヒステリックな人。見た瞬間に怖い人だと判断できる分、実はそこには意外性がない。いわば、わかりやすい怖さだ。
でも、悪いことをしたという認識がありながら、ためらいなく行動する人が一番怖いのではないかと思う。例えば、暴力は良くないと思いつつも、いざとなったらためらわず手を出す。その後で「心が痛むよ」とつぶやく姿。こういうタイプの人には、分かりやすい怖さとは異なる、深いところからくる怖さがある。
倫理観や道徳観があるかの様に振る舞う分余計に怖い。一切話が通じないタイプなら割り切ることも可能だが、話し合えば分かり合えるのではないかと錯覚させる絶妙な空気を纏っている人。そんな人を目の前にしたら、背筋が凍るよね。