穿った言葉を放つ人。
普段、ハッキリものを言ったり、少し穿った見方をする人がいる。そんな人の言葉には妙な説得力があり、カッコよさが人を惹きつけるものだ。
しかし、その分、反感を買うことも少なくない。それでも、そんな視線を気にもせず、堂々と肩で風を切るような人には、さらに憧れが集まるだろう。けれど、そのカッコよさが一瞬で崩れる場面もある。
例えば、過去の自分との矛盾をツッコまれた時だ。見当違いな指摘なら受け流せばいいが、図星を突かれたときに怒ったり無視したりすると、状況は一変する。「自分は好き放題言うくせに、他人に言われるのは嫌なのか」と思われてしまうだろう。
その瞬間、堂々とした姿もただの生意気な態度に映る。イメージが崩れ、嘲笑されることさえある。元々反感を抱いていた者たちが、ここぞとばかりに牙を剥くのだ。
とはいえ、そんな姿を見ても不思議と擁護する人は現れる。それもまた、人間社会の面白いところだよね。