悪のカリスマ、正体見たり。
悪い人の悪行だけを伝えて言っても人々はその恐ろしさの本質に気が付かない。
その結果同じ轍を踏む。
何故悪いやつの悪い所を伝えるだけじゃ駄目なのかそれにはこういう理由がある。
例えば、世紀の大罪人の悪事や凶悪な面だけを伝えられると、後に似たタイプの悪人が現れた時にこういう勘違いが起こる。
でも、この人にはこんないい所、凄い所ももあるのだと。
これが人々の目を曇らせてしまう原因であり、本質だと思う。
悪い人間は何も持たない側の人間だと、思っていると足元を掬われる。
大きなことを成し遂げる人間は凡庸でなく、これは悪人であっても例外ではない。
その悪人のカリスマ、知性、容姿、行動力やユーモアといった優れた面に魅入られ、惹きつけられる。
そうなった時、簡単に目を覚ませるほど人は強くない。