リアルな声。

ネットの声は、昭和・平成の時代に比べ、今やとてつもなく強大なものとなっている。それに反比例するように、テレビの影響力や信頼性は弱まりつつあるようだ。

この変化によって、ネットの情報や声を無条件に信じる人が増えているのではないだろうか。ネットには「忖度がない」「ネットの声こそリアルだ」といった意見も多く見られるが、本当にそうだろうか?

確かに、ネットの声が大きくなっているのは事実だ。だが、それは同時に多くの人が利用しているからにほかならない。様々な人が集まる場には、意図的に情報を操作する人々や、無責任な発言をする者も少なくない。もはや「忖度がない」「正確な情報を得られる」といったネットの強みですら、怪しくなりつつある。

とはいえ、ネットの声が「リアル」だという点だけは、確かに間違っていない。そこには、確実に人々の生の声が集まっているのだから。



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