足りないピース。

ピースの足りないパズルを無理やりはめ込んで、「これが完成形だ!」と得意げに見せてくる人がいる。足りていないどころか、絵が全然違う部分を無理やり押し込んでいるので、もはや別物だ。それでも本人は「これこそが真実!」と胸を張る。

そんな人にピースの不足を指摘しようものなら、「これだから、自分の頭で考えられないやつは困るんだ!」と、急に哲学者気取りで説教を始める。どうやら、彼らにとっては正しくピースがハマっていることよりも、自分で考えたという事実が最重要らしい。

もちろん、自分の頭で考えるのは大切だ。しかし、現実に合わない結論を導き出しておいて、それを無理やり押し付けられる側としてはたまったものではない。

結局のところ、彼らにとって重要なのは「事実」ではなく、「自分で考えた」という満足感なのだろう。真実や整合性なんて、彼らの世界ではただの飾りに過ぎない。完成していないピースだらけのパズルでも、彼らの頭の中では完璧なのだから。

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