許しを請うか詫びるか。

人に謝る時、大きく分けて2通りあると私は思っている。1つは許してもらう為に謝る。もう一つは相手に詫びる気持ちを伝える為に謝る。一概にどちらが正しいと言うべきではないのだろうが、私は人に謝る時後者の考え方であるべきだと思う。

許してもらう為に謝るのも、詫びる気持ちを伝える為に謝るのも傍から見れば同じように感じるかもしれないが、きっと違う。

例えば、相手が絶対に許さないと言っていたら、許してもらう為に謝るという行為は出来ない。だかと言って、謝らなくていいのかと言えばそれも違うだろう。仮に相手に許す気がなかったとしても、詫びる気持ちを相手に伝えることは必要なことだ。

謝罪という行為が、時に自己満足に過ぎないとしても、過ちを犯すことの避けられない我々にとって、謝らずにはいられない瞬間がある。許しを得るためではなく、その重みを背負い続ける為にね。

まあ、理不尽に謝罪を要求する様な輩には、晩ごはんのことでも考えながら気楽に頭を下げよう。そんな輩にはどうせ気が付かれない。誠心誠意の謝罪とその場を乗り切るためだけの作業の違いはね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?