いつも自分らしく
『いつも自分らしく』それがここのところ何年も感じている大切だなと思うことです。家でも外でもいつでも。どこでも誰とでも。私は10代、20代の若いツンツンしていた頃、どうやったら格好がいいかってことばかり追い求めていたように思います。演奏する時なんかも〇〇したらクールなんだって、〇〇だからダサいとか、自分で自分をジャッジしまくっていました。そんなことしては落ち込んで…。何をやっていたのでしょう。
自分らしく生きることが大切なんだって気づけたのは、アメリカに渡ってからが一つ。渡米する前の自分はフラフラしていて家族にもよく心配されるくらい地に足がついていなかった感じでした。口癖も『どうしよう』で家族からよく「またそんなこと言って!」なんて突っ込まれて自分でもまた『どうしよう』って口走ってしまった!って思ったことが記憶にあります。(そんな私を9/11のNY同時多発テロの起こった翌年に私の両親はよくボストンへの留学を承諾してくれたな)
渡米してまず叩きつけられたのが、自分の意見を人前で述べないといけないこと。恥ずかしがり屋の私にはかなりのハードルでした。授業ではクラスの大半が何の躊躇もなく手を挙げて発言する。『どうか当たりませんように』なんて密かに思っていた臆病者の自分のことがずっと嫌でした。英語もろくに喋れなかった私は先生に当てられても答えられずに沈黙してしまい、恥ずか悔しい思いもたくさんしました。以前も記事にしましたが、マクドナルドで食べたいものを注文するのにさえもはっきり自分の意思を大きな声で伝えていかないと食べたいハンバーガーが出てこない世界だったので、時間が経つにつれて大分できるようになってきました。
それは単に『慣れてきただけ』でなく、秘密を知ったからというのもあります。アメリカでは基本、間違った答えや見当違いの答えを言っても笑ったり否定をしないように思います。みんなとても寛大で先生もすごく上手くフォローする。ゴリ押しでその生徒の答えも正解に導く。答えはいくつもあるんだっていう教育法。だからアメリカ人の生徒たちはあんなにも自信に満ちていて発言も立派にできるんだと感じました。私も次第にその文化の中で生きてきて一番大切なのは『自分の意見を発言すること』と『自分らしく生きること』と、何より『自信を持つこと』を肌で感じて学びました。
あともう一つ、大きく自分を変えた出来事はやはり母になったことでしょう。悪く言えば『オバン化』したのか?もう何も怖いものはありません笑。だって見ず知らずのアメリカ人たち(私は特に研修生の立会いオッケーにしたので)の前で股を何時間も開いて出産を2回もしたんだから!しかも日本みたいに検診の時に先生との間にカーテンとかもないのです!ドカンと診療台に横たわってパカンと足広げるだけ。恥など何処へやら行ってしまいました。(こんなこと書いて男性ファンの夢を壊してしまったかしら?でもアメリカで出産したみんなそうだよね?)流石に裸で家の中うろつきはしませんが、あの出来事は大きく私を変えたのは間違いありません。あとNYの街という環境での子育てなので子供を守るのに格好つけてなんて要られません。より私が強くなったのは母ちゃんパワーなのです。もはや渡米前の口癖『どうしよう』の『ど』の字も口から出なくなりました。
そこで、そこで、今度は音楽の話なのですが、ここにもちゃんと今の話はリンクします。演奏も『自分らしく』が一番なのです。ちゃんと自信を持って自分の歌いたいことを楽器を使って発言する!きっと渡米前の私の音は『どうしよう』そのものだったと思います。でも今はきっと『久里子』という音になってきているに違いない!私は決してテクニックがある方ではないのでクリスチャン・マクブライドみたいな速いフレーズとか弾けないけど、自分の持ち味を理解してナンバーワンではなく、オンリーワンの音を出せるように精進しています。他の人には出せない音を持つことが特にジャズをやる上で大事なことなのではないかなとも思います。上手い人はこの世の中にたーーーくさんいます。でも個性がある人はほんの一握り。いくら上手くても誰かのマネ事のような音楽や演奏はすぐにわかってしまします。〇〇がクールだとか他人目線に考えないで、勇気を出して自分のやりたいことを思いっきり表現したもの勝ちです。
音楽以外の生き方もそう。人生一度きりなのだから『自分』というユニークな存在をもっと表現して生きていくと気楽で楽しいものです。何にも壁がない人にはたくさんの人が近寄ってくれるから色々得るものも多くなります。テレビに出てくる人気者も素を出している人が多いですものね。人は自分らしく生きている人に強く憧れるのかもしれません。私も『オバン化』(笑)してから更に友達が増えました!人のことを思い、背伸びせず、自分らしく生きていくとハッピーな毎日になること間違いなし!
なんてテレビで新庄選手を見て思って書いた記事でした。
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無理しない私のオーガニックライフ
歩くパワースポットと呼ばれたミュージシャン目線のオーガニックライフの紹介。無理しない、自然に優しい、自分に優しい生き方、育児を紹介します。
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