見出し画像

「2024年」受験戦線の裏側:親目線で見る家族と子供の成長と学び

本内容は、2024年の中学受験に向き合った41歳の父親目線で振り返りをまとめたものです。この内容が来年や再来年の中学受験に向き合う人への参考になれば幸いです。

目次

  1. 受験勉強の始め方

  2. 使用した教材や参考書

  3. 学習方法や勉強の進め方

  4. 模擬試験や過去問の活用

  5. 受験校の選び方と志望理由

  6. 苦手科目の克服方法

  7. 親や家族のサポート

  8. 受験直前期の心構えと対策

  9. 受験当日のエピソード

  10. 受験結果とその後の感想

  11. まとめとアドバイス

1.受験勉強の始め方

受験勉強を始めたきっかけ

私たち家族が中学受験を決めたのは、私自身が中学受験の経験があったことが大きな理由です。子供の可能性を広げ、より良い教育環境を提供したいという親としての願いから、この選択をしました。

準備と計画

受験勉強の準備として、3年生までは学ぶ習慣を身につけることを重視しましたが、思うように習慣が身につかないこともありました。4年生からは本格的に中学受験のコースを選択し、具体的な学習計画を立てました。

2.使用した教材や参考書

教材の選定

主に四谷大塚の教材を使用しましたが、これは塾が指定していたからです。しかし、この教材が子供に合っていたかというと、必ずしもそうではなかったかもしれません。

教材の適合性

子供に合わないと感じた時、どのように対応したかは重要なポイントです。私たちは、子供の学習スタイルに合わせて教材を見直し、必要に応じて他の教材も取り入れました。

3.学習方法や勉強の進め方

日常の勉強スケジュール

塾の宿題を中心に進めていましたが、まさに「言うは易く行うは難し」でした。宿題を行う過程で、子供の弱点を見つけ出し、宿題以外の部分でサポートを検討しましたが、親と子供の関係や時間では限界がありました。そのため、個別指導を検討し取り入れました。さらに、塾の授業以外の時間は、自習室での学習や先生への質問時間を実施させました。ただ、自習室では子供がうまく自己学習を進めることが難しいこともあり、子供と共にファミレスやカフェに行き、一緒に勉強していました。。このように、環境を変えることで新たな学習の機会を提供しました。

効果的だった勉強方法

子供の「価値観」に合わせた勉強方法を探ることが重要です。一つの正解に固執せず、子供に合った多様なアプローチを試しました。たとえば、模擬試験や過去問を用いて弱点を発見し、それに基づいた対策を講じました。このプロセスでは、子供の知識だけでなく、マインドセットにも注目し、達成意欲を継続させるためのサポートを心がけました。また、勉強のやり方に固執せず、子供自身の興味や学習スタイルに合わせた方法を模索し、効果的な学習方法を見つけ出すことに努めました。

色々な人やメディアから様々なやり方をインプットされますが、惑わされてはいけません。あくまで「自分の子供に合うやり方は何か?」という問いで考えることが重要だと想いました。

4.模擬試験や過去問の活用

弱点の発見

模擬試験や過去問を活用する目的は、弱点を見つけ出すことにありました。しかし知識不足よりも、マインドや達成意欲の不足を感じることもありました。要するに「達成したいこと(何のために受験するんだっけ?)の解像度が低い。解像度が低いから勉強の質が悪い(記憶が定着しない)」

マインド不足を分解すると、「達成意欲」「達成意欲を継続させるための継続力」「逆境と向き合う力」の3つに分解して考えていましたが、まとめると「精神年齢」に尽きるかと思います。

学習への反映

模擬試験の結果をどう学習に反映させるかは、ティーチングとコーチングのバランスが鍵でした。学習の進行だけでなく、メンタル面のサポートも重視しました。たとえば、弱点となった部分は、先生や親が直接教えるティーチングアプローチを取りながら、子供が自分自身で学ぶ力を育てるコーチングも行いました。これにより、子供は自己学習のスキルを身につけ、自信を持って学習に取り組むことができるようになりました。また、メンタル面では、親・教師の関係者全員でメンタルフォローを行い、子供が挑戦する意欲を保ち続けることができるようサポートしました。

5.受験校の選び方と志望理由

受験校選びの基準

子供に合う学校を選ぶため、コミュニティや教育方針を重視しました。理想と現実のギャップを考慮し、具体的な行動プランを検討しました。受験校を選ぶ際には、学校見学やオープンスクールなどのイベントに積極的に参加し、実際の学校の雰囲気や教育内容を直接確認しました。また、既存の生徒や卒業生、先生方との会話を通じて、学校の実態をより深く理解しようと努めました。

重視した点

志望校を選ぶ際には、先生と子供の関係性や先生の雰囲気を特に重視しました。子供が快適に学べる環境を探すことが最優先でした。このため、子供が実際に学校に足を運び、先生や他の生徒と交流する機会を持つことを重視しました。さらに、子供の学習スタイルや個性に合った教育方針を持つ学校を選ぶことにも注意を払いました。例えば、学校ごとのカリキュラムや特色ある教育プログラムなどを比較検討し、子供にとって最適な学習環境を選択しようとしました。

6.苦手科目の克服方法

国語の克服

子供が苦手だった国語では、読解力を高めるために本人が読みたい/読める本からインプットするアプローチやマンツーマン指導を取り入れました。苦手意識の克服も重要なポイントでした。具体的には、国語の学習においては、単にテキストや問題集に頼るのではなく、子供の興味を引く物語やエッセイなどを読ませ、読解力の向上を図りました。また、子供が文字としてのみではなく、物語の背景や登場人物の感情を理解するように促しました。

さらに、苦手意識を克服するためには、肯定的なフィードバックと励ましの言葉が重要でした。子供が国語の学習で少しでも進歩を見せた際には、その成果を認めて褒めることで、自信をつけさせました。また、国語が苦手であることに対して、否定的な言葉を避け、代わりに「少しずつでも前進している」という前向きな姿勢を伝えることを心がけました。

このように、国語の学習においては、子供の興味や好奇心を引き出すこと、そして、学習に対する自信と前向きな姿勢を育むことが、苦手科目克服の鍵となりました。

7.親や家族のサポート

ファミリーマネジメント

家族全員で受験勉強をサポートしました。私(父親)は共に学ぶ仲間として、母親はわからないところを教える役割を担いました。家族間のコミュニケーションを大切にし、時には厳しく、時には優しく支え合いました。受験勉強は、子供にとっての挑戦であると同時に、家族全体での共同作業でもありました。父親としては、子供と同じ空間・時間に一緒に勉強することで、子供の学習意欲を関節的にサポートし、勉強への継続性を保ちました。

母親の役割は、子供が理解に苦しむ部分を教えることに重点を置きました。また、父親と母親がタッグを組み、一方が厳しい立場を取る時、もう一方が子供の味方となってフォローするバランスを取ることで、子供が適度なプレッシャーの中で学習を進められるようにしました。

さらに、家族としてのコミュニケーションは、受験勉強における精神的なサポートにも重要でした。家族での食事の時間を大切にし、学校や勉強以外の話題でリラックスする時間を持つことで、子供に安心感を提供しました。そして、家族全員が受験のプロセスを共有し、困難や成功を共に経験することで、家族としての絆を強化しました。

8.受験直前期の心構えと対策

直前期の注意点

受験直前期は、体調管理とメンタルの安定を最も重視しました。変わった食事を避け、朝のルーティンを整え、メンタルのアップダウンにも細心の注意を払いました。この時期は、日々の生活リズムを保つことが非常に重要です。適切な睡眠時間の確保、栄養バランスの取れた食事、そして規則正しい生活を心がけました。また、受験のプレッシャーが高まる中で、子供が過度なストレスを感じないように、日々の学習時間を適切に管理し、十分な休息時間を確保することにも注意しました。

リラックス方法

メンタル面での対策として、体を動かす機会を設け、ストレス発散に努めました。本人がリラックスできる方法を見つけることが重要でした。たとえば、軽い運動や散歩、趣味の時間を設けることで、心身ともにリフレッシュさせる工夫をしました。また、家族での楽しい活動や会話も大切にし、子供が受験のプレッシャーから一時的に離れられるように配慮しました。受験直前期には、学習だけでなく、子供の心身の健康を守ることが、最終的な成果に大きく影響するということを念頭に置きました。

9.受験当日のエピソード

当日の過ごし方

受験直前期は、体調管理とメンタルの安定を最も重視しました。変わった食事を避け、朝のルーティンを整え、メンタルのアップダウンにも細心の注意を払いました。この時期は、日々の生活リズムを保つことが非常に重要です。適切な睡眠時間の確保、栄養バランスの取れた食事、そして規則正しい生活を心がけました。また、受験のプレッシャーが高まる中で、子供が過度なストレスを感じないように、日々の学習時間を適切に管理し、十分な休息時間を確保することにも注意しました。

心境の変化

メンタル面での対策として、体を動かす機会を設け、ストレス発散に努めました。本人がリラックスできる方法を見つけることが重要でした。たとえば、軽い運動や散歩、趣味の時間を設けることで、心身ともにリフレッシュさせる工夫をしました。また、家族での楽しい活動や会話も大切にし、子供が受験のプレッシャーから一時的に離れられるように配慮しました。受験直前期には、学習だけでなく、子供の心身の健康を守ることが、最終的な成果に大きく影響するということを念頭に置きました。

10.受験結果とその後の感想

受験結果

受験の結果、得たものは大きく、子供の成長を間近で感じることができました。努力することの辛さと大切さを、家族皆で学ぶことができたのです。具体的には、受験を通じて子供は、知識だけでなく、自己管理、時間管理、そして目標達成に向けた粘り強さを身につけました。受験が終わった後、子供の自信と自立心の増加は明らかであり、これらは今後の人生においても価値ある資産となるでしょう。

振り返りと感想

受験を通じて、子供が遊びたいのに遊べない苦しさ、感情のコントロールの難しさを経験していました。しかし、それと同時に、頑張れば成長するということも学んでいました。特に、受験期間中には、子供が感情のコントロールに苦労しているのを目の当たりにしましたが、それは成長の一部であり、そうした経験を通じて精神的にも強くなったと感じます。また、遊びたい気持ちを抑えて勉強に取り組む中で、自己犠牲の重要性と目標に向かって努力する価値を学んだと思います。

家族としても、子供の受験は大きな学びの機会でした。子供のサポートを通じて、親自身も忍耐力やサポートの仕方について学ぶことができました。最終的に、受験はただの学力試験ではなく、家族全員にとって成長と発展の機会だったと言えます。


11.まとめとアドバイス

中学受験を通じて学んだこと

中学受験の経験を通して、私たち家族は多くを学びました。最も大切だったのは、子供が自分の力で目標に向かって努力する姿を支えることの重要性です。受験勉強は、知識を身につけるだけでなく、精神的な成長の場でもありました。子供の努力する姿に心を動かされ、親子で共に学ぶ関係が深まったことは、計り知れない価値がありました。また、共通の好きな音楽を発見(優里さんのベテルギウスやドライフラワー)し、親子のコミュニケーションが深まったことも、受験期間の大きな収穫でした。

またエフィカシー、つまり「やれる気がする、行ける気がする」という自己効力感の維持と向上は、受験を乗り越える上で不可欠でした。子供が自分自身でゴールを見据え、それに向かって前進できるようにサポートすることが、親として最も重要だと感じました。

親としてのアドバイス

皆さんに伝えたいのは、まず、中学受験は子供だけの戦いではないということです。家族全員で支え合い、励まし合うことが大切です。また、一つの方法に固執するのではなく、子供の性格や学習スタイルに合わせて柔軟に対応することも重要です。個別指導や集団塾のメリット・デメリットを理解し、子供にとって最適な学習環境を選ぶことをお勧めします。

最後に、受験は結果だけではなく、過程にも意味があります。子供が自己の限界に挑戦し、成長する過程を大切にすることが、親としてできる最良のサポートだと私は考えます。子供たちが自分自身に自信を持ち、努力することの価値を知るために、私たち親ができることはたくさんあります。

最後まで読んでいただきありがとうございます。本記事について詳しく聞きたい/話したいという方は、お気軽に連絡ください! https://twitter.com/ablab11?lang=bg