前回、『パンセ』(由木康訳、白泉社)の「解説」(田中小実昌著)、その文章を紹介していたときに、次のような文章に出くわしました。以下、改めて引用させて頂きますm(__)m
上記、文章は、いわゆる『パンセ』はビジネスマン向けの自己啓発本でもなければハウツー本でもないし、吉川英治や司馬遼太郎の作品が、会社経営をしている方々に多くの愛読者を持ち、それを部下にも読むように勧めたり…といった潮流に属する本ではないと、わたしも思います。
それでも、お疑いの方が、いらっしゃいましたらば、ぜひ、書店や図書館にて、お手に取っていただき、まずは「目次」に目を落して頂きたく思います。全14編ある構成になっておりますが、その半分は、キリスト教関係の記述で埋まっています。以下、その後半部分の「目次」、章立てを引用しておきます。
これにて、ビジネスマンの立身出世には役立ちそうにない旨、ご理解を賜ったと思われますので、続いて、本書の巻末にある「解題」と称された文章、タイトルは「パスカル『パンセ』」、著者は広田昌義氏です。
この「広田昌義」氏、はじめて拝見するような…存じ上げているような…漠然と記憶にあるお名前のような気もしながら、ググってみましたらば、Wikiの日本語版に紹介されておりました。
これは私の個人的な読書体験からですが『寝るまえ5分のパスカル』という1冊、コレージュ・ド・フランス教授のアントワーヌ・コンパニョン著の1冊が、わたしが以前に所有していた書籍でして、そちらは友人に寄贈用で購入したのですが…こちらの本です。
あと、この広田氏は、2024年1月18日に、お亡くなりになっていらっしゃいますね…ご冥福をお祈り申し上げます。
さて、故人による「忘れ形見」のような文章が「解題」と称して残されておりますので、そちら8ページありますので、すべてを引用する訳には参りませんので、わたくしの独断と偏見にて、恣意的に、取り上げさせて頂きますことを、どうかご容赦くださいませ...。
少しばかり長文でしたが、本国フランスでは、パスカルの死後8年を経た後に出版された…という、その紆余曲折について書かれていた箇所を、頑張って書き写してみました。この文章をかいたご本人が、2024年1月に他界されたと知ってしまったので、何か、彼の残したものを、より多く残さなくては…という気持ちにさせられました。こちらの引用、ご一読の労を頂戴しました皆さまへ、心より感謝申し上げますm(__)m
さて…今回の投稿記事が3,000文字を超えて参りました。
わたしの理想は、2,000文字以内なので、少しばかり「引用」が長すぎたようです。申し訳ございません。
最後に、あと少しだけ、広田昌義氏の文章を引用する、この私を、お許しくださいませ...。
今回の投稿は4,000文字を超えました。
長文となりました。
ご一読の労を賜りましたことを、心から感謝致します。
次回からは、いよいよ、由木康訳『パンセ』の本文に入って参ります。
では、またの機会に、お元気で。