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ふくふく日記_240616~MRIと、関心領域~

日曜日。七十二候では第二十七候で「梅子黄うめのみきばむ」にあたる時期。読んで字の如く梅の実が黄ばんで熟す頃。2021年の7月に梅酒を2瓶ほど仕込んだが、まだ1瓶余裕で残っているし、保管場所もないのでそれ以来、梅仕事はしていない。今度は梅ジュースかシロップにしようか。

昨日は人間ドックの再検査の第一日目で人生で初めてMRIに入った。閉所恐怖症ではないが恐る恐る事前にネットで調べたりして、ドラえもんの空き地にある土管みたいなものだと確認できたので(要は下があいていていつでも抜け出せる状態)安心して臨めた。事前のチェック項目で「閉所恐怖症ではありませんか?」という質問もあったけれど、足元はあいていても、すぐ目の前に天井が迫る形状なので圧迫感があるのは確か。閉所恐怖症の人はきついと思う。そもそも厳重にロックされたあの部屋に一人でいることを想像してパニックを起こす人もいるだろう。約20分の検査の後、この日はさらに採血を行い、終了した。来週にはエコー検査と先生からのお話がある。

少しでも気分転換になれば、と恵比寿ガーデンシネマで「関心領域」を鑑賞。めちゃくちゃ空いていた。そして、観てよかったが、恐ろしい、おぞましい映画だった。壁一つ隔てた二つの世界。ほぼ一方の美しい庭をもつ世界しか映像には映らないのだが、壁の向こう側の音は聞こえてくる。アウシュヴィッツ強制収容所の。輸送車の音、人の叫び声、銃声。いまも現実に起きている海の向こう側の戦争、いやそれだけじゃなくて、ここ日本においても他者の悲しみや苦しみ、それに無関心でいることの恐ろしさ。

ザンドラ・ヒュラー演じる主人公の妻に対して、「この女最低!」と嫌悪感を抱くが、それは自分たちの姿でもあるのだ。彼女には彼女の生きる理想や志があって、他者よりもそれは優先される。近くにいる夫や母親よりも、自分。気持ちのいい映画ではなかったが、考えさせられたし気分転換にはなった。ドキュメンタリー系が好きなので、これも現実にあった話としてたいへん興味深かった。(後日アマプラで「ヒトラーのための虐殺会議」を観たが、「関心領域」とつながる要素があり、こちらも興味深く鑑賞)

映画鑑賞後は、YGP内の「ブルーシール」でチョコバナナ生クリームクレープを立ち食いする。なんて平和なんだ。そのままぷらぷら歩いて函館らーめんの店「塩貫」で塩らーめんも食べた。平和だ。私たちはたまたま空いた2席に座ることができたが、暑い中、店の前にはたくさんの人が並んでいた。外の四人席では、すでにらーめんを食べ終えた外国人の男性一人が、並んでいる人のことも気にならない様子でぼーっと動画を見ていたっけ。もうビールも空っぽなのに。

夜は再びサルサソースを作り(青唐辛子の消費目的)、トルティーヤチップスにつけて食べる。枝豆の白ワインレモン蒸し焼き、きゅうりと大葉の黒酢和え、タコとセロリのガーリック炒めなど。来週のエコー検査&結果報告まで禁酒は続く。


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