正月も食の話
料理の稿です。
みなさまにおかれましては、さぞかし明けましておめでたいのかとは思いますが、こちとら独り暮らしです。
いつもと変わりない朝です。休みなことくらい。
しかし正月でも働いておられる救急や小売等の方々への敬意は忘れないようにしたいと思いますが本年もどうぞよしなにお願い申し上げます。
さて。
うるさいことを言います。
料理動画や料理本などで、たとえば
「塩胡椒、醤油、砂糖で味を『ととのえる』」
という表現を目にすること、多々あると思います。
最近では、この『ととのえる』を、『整える』と書く方がいらっしゃいます。
これを厳密に間違いと言っていいのかは……どうなんでしょうね。
ちょっと調べてきます
(2分後)
毎日新聞校閲センターの中の人のツイッター(もう開き直ってツイッターと言う)によると、やはり調える、という漢字を使う方がよい、とのことです。
このように、私は書く前に文章のおおまかな構成を考える、ということがありません。なので知らないことに書きながらぶちあたった場合、そのまま一日放置とか平気でします。その間に調べます。
なので、記事の幅が一週間空いたり二日連続したりするのです。
話を戻して。
なぜ、整える、ではなく、調える、なのか。
ヤフー知恵袋やgoo知恵袋でも回答がされていますが、
整える: 乱れた状態をきちんとした状態にする。戻す。
調える: ちょうどいい状態にする。バランスをとる。
という意味があるそうです。
「調整」と言った場合には、乱れた状態を直し、バランスのいい状態にする、ということで、メモリのつまみを適切に上下させいい感じにしたり、あるいは形のばらつきをグラインダーで揃えたり、なんて時に使われるのです。
「整頓」だと、頓、という字は「にわかに」とか「臨機に」という意味があるので、さっと綺麗にする、すばやく散らかりを片付けるという、勢いを強調した意味となります。
「調」には、バランスをとる、という意味の他に、しらべる、という意味も含むのですが、これはおそらくバランスをとる方の意味が先に出来ていて、それでああでもないこうでもないと調整する姿、その熱心さを外からみて、その様子を「調べる」と表現したのではないか、と勘ぐっています。
今思いついたことなので、正しいかどうかは知りません。
ですので、料理の味を調味料をいれたりしてバランスを取るのには、「調える」の方を使う、ということであります。
分からなくなったときは、調味料、という言葉を思い出しましょう。
調味、の調。つまり「味を調える」のです。
逆に。
今まで「味を調える」と言われて、なに? ととのうの? なにが?
とか思っておられた方は、あーなるほど。調味料を入れて味のバランスをとる、ってことね。と覚えて帰っていたたければ、とてもうれしいです。
それでは、本年もどうぞ健やかにて皆様、お過ごしくださいませ。
これから初詣に行って……こようと思ったけど混んでるでしょうし4日とかに行きます。