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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote・他

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2020年8月の記事一覧

『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #19

時には鳥になってくださいお母さん 東京の隅で魚は木に登る 砂のトンネルをのぞくと母が見え …

暮田真名
4年前

『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #18

舌という不思議なものを見る鏡 まぼろしを掴む短い手足かな 雨のエアポート味方を売って来た …

暮田真名
4年前

『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #17

窓みんなキララ 裏切りきっとある 突風のこのパラソルの下で死ね 花束に埋ずめた顔の順に死ぬ…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #16

鳥は舞い上がり魚は放たれる 今は無音の五月の底である 雨が降り盗みたい絵が盗めそう お前も…

暮田真名
4年前

『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #15

昔子であったせつないパノラマよ タワーから子が見えぬかと夜を登る 光る樹を離れてしばし光る…

暮田真名
4年前

『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #14

菜の花のむこうに消えた多くの父 真夜中のひとつの顔が出来てくる 乳房あり されば撃ちてし止…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #13

何もかも失い川柳を書く たとえ呪われてもゴキブリよ光れ 『時実新子1955〜1998全句集』より 1967年、新子38歳の句から2句引用しました。

『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #12

なぞなぞを解いてさびしい旅となる 軽蔑の矢のただ中に透きとおる ピラニアの飼われておぼろな…

暮田真名
4年前

『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #11

連名で祝う一人の男の死 生が始まる父の屈葬キラキラみつむ その日女はマヌカンよりも軽くなる…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #10

千羽鶴一度に放つどっと闇 おるがんのどこ押さえても風の音 遠い船 わたしは死んでいるのかな…

暮田真名
4年前

『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #9

それでも刺すと日記には書いておく 友の苦しみを句に見る 便り来ず 不幸の頂点で新子! と呼…

暮田真名
4年前

『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #8

生んだのを子に詫び消えてしまいたし 金魚の死紙の十枚湿らせて レース編み憎い女を編んでゆく…

暮田真名
4年前

『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #7

黒人霊歌星は口一杯に降る 訃は現実明るき雨は夢の中 不幸者集まりカチューシャを唄う 今日も…

暮田真名
4年前

『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #6

キューピーのおでこはじいてすぐ起こし 企みをのぞくキューピー目がつぶれ 風邪の日のキューピーについた指紋よ キューピーと出る旅のことひたかくす 向き合って兎のように食べている 手と足がやたらと伸びてくる怖し 友Aと書き冷酷と書き加え 『時実新子1955〜1998全句集』より 1960年、新子31歳の308句から7句引用しました。 「キューピー十二句」というキューピー人形を詠んだ連作が印象に残りました。 有名どころでは「凶暴な愛が欲しいの煙突よ」もこの年でした。 向き合っ